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川崎競輪 第36回 読売新聞社杯 全日本選抜競輪 特設ページ

レース展望

  • 郡司浩平、和田健太郎

川崎で55年ぶりに開催されるGⅠで地元の郡司浩平が燃えないはずがない。 今年は2年連続のS班。11月競輪祭でのGⅠ初優勝をはじめ、昨年はグレードレースで目覚ましい活躍を見せていた。 選手として一番脂が乗った状態で迎える地元ビッグで狙うはGⅠ連覇だ。グランプリでも郡司とタッグを組んだ和田健太郎は今年から栄光の1番車を身にまとって1年間を戦い抜く。 実力が拮抗したGレースでは位置取りも重要。南関勢にとっては大きなアドバンテージであると同時に、スジの目標が豊富な和田にとってもGⅠ初優勝のチャンスだ。 ヤンググランプリを制した松井宏佑に昨年後半はGⅢで2Vを挙げた岩本俊介もいるが、機動型で最も注目を集めるのは静岡籍として再出発する深谷知広だ。 今大会は脇本雄太、新田祐大の東京五輪内定組が不在なら、磨きをかけたスピードで圧倒的なパフォーマンスを見せても不思議はない。

  • 松浦悠士、清水裕友

ナショナルチームが不在だった昨年前半戦をリードしたのは松浦悠士、清水裕友の中国コンビだ。今年も脇本、新田が不在のシリーズでスタートダッシュを決めるか。 昨年大会の覇者である清水は前半戦こそ良かったが、後半戦で失速してしまった感は否めない。それだけに得意な冬場でしっかりと立て直しを図りたい。 松浦は昨年、ウィナーズカップ、オールスターを制覇。準決勝で失格した競輪祭をのぞく全ての開催で決勝に進出するなどキャリアハイの成績を残した。 どちらが前でも機能するラインは他地区にとって脅威で、岩津裕介、小倉竜二ら一人でも多くの追い込み型を連れて勝ち上がり、決勝で数的優位を作りたい。

  • 平原康多、吉田拓也

2年連続でビッグ優勝できなかった平原康多は今年こそ。試行錯誤を続けながらも、毎年安定した成績を残している輪界屈指のオールラウンダー。 吉田拓矢、吉澤純平ら前を任せる機動型も育ってきていて、3年ぶりのGⅠ制覇は十分にありそうだ。 吉田は12月佐世保で記念初優勝を飾るなど、ひと皮むけた印象。今年はビッグレースでも優出の機会が増えそう。 諸橋愛も差し脚上位の実力者。スジの目標がそろったここもチャンスだ。


新田が不在でも菅田壱道、新山響平に渡邉一成と北日本勢にはそれを補ってあまりある機動型がそろっている。 佐藤慎太郎、守澤太志のS班もいるだけに、かみ合えば他地区にも負けない勢力となることは間違いない。 グランプリでは佐藤が3着、守澤が4着に強襲するなど差し脚は好調。 地区別では最多3名の選手をグランプリに送り込んだ選手層の厚さは今年も健在だ。


中部勢では浅井康太の存在感が際立っている。昨年は記念4Vの実績を残したが、今年はビッグレースでも輝きを放てるか。 共同通信社杯の落車から年末に復帰した柴崎淳もここに向けて調子を戻してくるはずだ。


近畿勢は脇本、古性優作が不在のシリーズをどう戦い抜くか。


今年こそタイトルを狙う山田英明や山崎賢人がいる九州勢は少数でも侮れないメンバー構成だ。

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