• 立川競輪場開設64周年記念鳳凰賞典レース1/4〜1/7

後記 GⅢ 立川 01/04

原田研が記念初V

原田研太朗

原田研太朗

 9番手から仕掛けた1脇本雄太選手を追った9原田研太朗選手が、直線外を伸びて記念初優勝を果たした。中四国の選手たちから胴上げをされて満面の笑みの原田選手。

 暮れのグランプリの興奮冷めやらぬなか始まった16年の記念開幕戦。激戦を制したのは若武者・原田だ。
 「まさか優勝できるとは。追加ですしね。去年も優勝で始まって、今年も優勝で始まって。嬉しいですね」
 15年は日本選手権で特別初優参を果たすと、その後もビッグの決勝を立て続けに経験。四国期待の若手から全国トップクラスへ仲間入り。そして16年最初のレースで記念初優勝を遂げた。
 「関東勢が行く気満々だったし、後方で脚を溜められました。脇本さんの仕掛けに乗っていけました。最後は抜けるかどうか分からなかった。3日間先行してたんで気分的には楽でした」
 前検日に目標として記念の優勝を掲げていたが、すぐさま結果として残した。
 「今年の目標を聞かれて記念を獲りたいって言ったんですけど、まさか獲れるとは。去年もG1の決勝に乗りたいって言って、ダービーですぐ乗れましたから」
 年末のグランプリはここ立川での開催。急成長を遂げている原田がここに帰ってくるかもしれない。目標修正し更なる高みを目指す。
 「今年もG1の決勝に乗れるように、そしてG1の表彰台に上れるように」
 9番手からまくった脇本はあと一歩のところで原田に優勝をさらわれた。
 「あー、チクショー。でもどうしようもないですね。緩んでたし、あそこしかないと思ったし。結果、ハラケン(原田)を引き出す形になってしまった。しょうがないです」
 人気を背負い番手まくりを敢行した平原だが、原田、脇本に交わされ3着に。
 「自分は自分の仕事をしたと思う。結果的にもう少し引き付けられればよかったんだけど。でもこれが結果。ラインの中から優勝者が出せればよかったんだけど。そこは悔しいですね」
 中団を確保した新田だが、仕掛けが不発に終わり5着。
 「ダメでしたね。風で止まって出なかったですね。後ろを引き付けるような形にもなってしまいました。状態は悪くなかったんですけど、自分の求める感覚とはまだ違いました」
 S班として初記念だった園田は悔しげに振り返った。
 「ワッキー(脇本)、原田に付いていけばよかったんですけど、付いていけてないですからね。情けないし、もったいない」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 市川健太

 初手は新田―海老根、原田―園田、脇本で、河村―平原―岡田―後閑の地元埼京勢が後攻めとなって周回を重ねる。
 青板4角で河村が動く。合わせて踏み出す新田を押さえ込み、河村は赤板から先制。河村―平原に遅れた岡田も2角で追い付き、打鐘では埼京勢が出切って、5番手に新田、7番手に原田で、脇本が最後方に。河村はそのまま飛ばしていきホームは一本棒。2角で平原が車間を切り、波を作って後続をけん制する。これで隊列が乱れるが、脇本は構わずバック手前から一気にまくる。平原は番手まくりで応戦し、新田も合わせてまくりに出る。新田は全く車が出ないが、脇本は前へと迫り、これを3角から原田が追う。一方、必死で駆ける平原に、岡田が遅れ始める。後続の援護もなくなった平原を直線半ばで脇本が捕らえ、さらにゴール前では原田が逆転。

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