原田研が記念初V
暮れのグランプリの興奮冷めやらぬなか始まった16年の記念開幕戦。激戦を制したのは若武者・原田だ。
「まさか優勝できるとは。追加ですしね。去年も優勝で始まって、今年も優勝で始まって。嬉しいですね」
15年は日本選手権で特別初優参を果たすと、その後もビッグの決勝を立て続けに経験。四国期待の若手から全国トップクラスへ仲間入り。そして16年最初のレースで記念初優勝を遂げた。
「関東勢が行く気満々だったし、後方で脚を溜められました。脇本さんの仕掛けに乗っていけました。最後は抜けるかどうか分からなかった。3日間先行してたんで気分的には楽でした」
前検日に目標として記念の優勝を掲げていたが、すぐさま結果として残した。
「今年の目標を聞かれて記念を獲りたいって言ったんですけど、まさか獲れるとは。去年もG1の決勝に乗りたいって言って、ダービーですぐ乗れましたから」
年末のグランプリはここ立川での開催。急成長を遂げている原田がここに帰ってくるかもしれない。目標修正し更なる高みを目指す。
「今年もG1の決勝に乗れるように、そしてG1の表彰台に上れるように」
9番手からまくった脇本はあと一歩のところで原田に優勝をさらわれた。
「あー、チクショー。でもどうしようもないですね。緩んでたし、あそこしかないと思ったし。結果、ハラケン(原田)を引き出す形になってしまった。しょうがないです」
人気を背負い番手まくりを敢行した平原だが、原田、脇本に交わされ3着に。
「自分は自分の仕事をしたと思う。結果的にもう少し引き付けられればよかったんだけど。でもこれが結果。ラインの中から優勝者が出せればよかったんだけど。そこは悔しいですね」
中団を確保した新田だが、仕掛けが不発に終わり5着。
「ダメでしたね。風で止まって出なかったですね。後ろを引き付けるような形にもなってしまいました。状態は悪くなかったんですけど、自分の求める感覚とはまだ違いました」
S班として初記念だった園田は悔しげに振り返った。
「ワッキー(脇本)、原田に付いていけばよかったんですけど、付いていけてないですからね。情けないし、もったいない」