• 松山競輪場開設66周年記念金亀杯争覇戦3/26〜3/29

後記 GⅢ 松山 03/26

浅井康が無傷でG3連覇

浅井康太

浅井康太

 7村上義弘選手とゴール前の激しいマッチレースを制し、完全優勝を飾った1浅井康太選手。優勝セレモニー終了後には、握手を求めるファンに笑顔で応じる。

 昨年のGP王者・浅井と名古屋日本選手権を制した村上。両者のゴール前の勝負はわずかな差で浅井に軍配が上がった。
 「(近畿勢の後ろは)それが基本だと思ったんで。その中で平原さんの巻き返しが早くてヤバいと思ったけど、村上さんが何とかするだろうと思った。そこはすんなりいけました。単騎で上手く走れたのが結果につながった。単騎が強いんじゃなくて自力が強いんで」
 コンディション的には最悪の状態だったが、それを決して言い訳にはできないと考えていた。
 「初日の選手紹介のあとギックリ腰になって。その中で無理矢理走ってました。結果を出したから言えることなんですけど。調子が上がってくると、動き過ぎてやってしまう。僕らはギリギリのところで走ってるし、もう少し免責とか制度を考えて欲しいです。制度を良いようにしていかないと」
 その中できっちりと結果を残したのはGP王者としてのプライドと責任感もあるのだろう。今後も王者としてまい進する。
 「結果を残せてホッとしています。まあ、これからも一戦一戦自分のレースをして勝つ確率が高められれば。G1でも勝つ確率を高めることが今自分にできること。先行を含めた自分のスタイルでこれからもやっていきたい」
 名古屋日本選手権を制したあと、初のレースとなった村上は浅井に交わされ2着にも納得の表情。
 「やっぱり2車やし、内も気にしなアカンかって、その中でも脇本が思い切って行ってくれた。強かった。脇本も掛かっていたけど、そこを平原がいって。振り返ってヨコに動くとかっていうスピードじゃなかった。内空けたら浅井にしゃくられるし。ギリギリまで待って外踏んだけど平原もそうだけど、浅井もちょっと違いましたね。今開催は川村(晃司)と同様に自分も感覚的には厳しかった」
 怪我から復調途上の松谷は3着に。反省を口にしていたが、笑みも見られた。
 「最低でもワッキー(脇本)の3番手が欲しかったですね。浅井は脚使わない3番手でいたし、脚使ってでも3番手を取りにいくべきだった。そこでしたね。体的には徐々に良くなってはいます。これをきっかけに頑張っていきたいです」
 平原も敗れて強しのレースだった。逃げる脇本に4コーナーから猛然と襲い掛かり、叩き切ったレース内容は圧巻だった。
 「今日が一番仕上がった。自転車とマッチングしました。僕も意地で行くしかなかったし、ここっていうのがあそこ。脇本とも力勝負ができて収穫もありました」
 平原が叩いた外を仕掛けた山崎もあわやの展開を作ったが、村上の横で失速。
 「けっこうな踏み合いになったし、僕もいいスピードだったけど平原のカマしてる上を踏んだから」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 大崎飛雄馬

 号砲で各車見合った状態から近畿両者が出て、脇本が正攻法に構える。脇本に村上が付けて前受け、これに単騎の浅井が続き、中団は山崎-小野、平原-中村、後方に松谷-片寄の並びで落ち着く。
 青板周回のバックから松谷が上昇。前受けの脇本は7番手まですんなり車を下げる。誘導員の後位に入った松谷は後方の動きを何度も確認するが、脇本が赤板過ぎの2コーナーからスパート。打鐘で松谷を叩いて主導権を握る。叩かれた松谷は1車ずつ車を下げると、今度は平原が打鐘過ぎの4コーナーから巻き返す。脇本との踏み合いを制した平原が最終バックで先頭に立つ。マークの中村は離れて、村上が平原の後位にスイッチ。初手から終始、近畿コンビを追走していた浅井がこれに続く。山崎のまくりは苦しくなり、直線は村上、浅井のマッチレース。浅井が鋭いキメ脚で村上を捕らえて完全Vを飾った。

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