• 福井競輪場開設66周年記念不死鳥杯7/2〜7/5

後記 GⅢ 福井 07/02

中部の総合力で勝利

浅井康太

浅井康太

 前を託した6松岡を最大限援護していき、最後は9新田の猛追をしのいで優勝した1浅井康太選手。表彰式を終えると、ガッツポーズをしながらウィニングラン。

 中部3車が各自役割を果たし、ラインの力で手に入れた勝利。高松宮記念杯の決勝ではラインを連れ込めず悔いを引きずっていた浅井は「前回のレースがあったんで、引き締めたレースをと思ってたし、ラインのレースができたのでよかった」と溜飲を下げる。
 「最終日に体が動き出した感じでした。前がかかってたし、稲垣さんを2回目で止められた。バランスを崩したけど、止まるって判断はできたので。ワンツーが1番よかったけど、ワンスリーなら。林さんも3着内に入れたらよかったけど。G1終わりのレースでしっかり走れたのは評価できると思います」
 前回の宮杯で表彰台入りし、大事な初戦を優勝。王者の走りを取り戻し、後半戦も勢いそのまま突っ走る。
 「サマーナイト、オールスターがあるんで。調整というか練習ですね。自力で戦える脚を作って。気持ちも維持して年末(GP)を走れる位置にいれるように」
 新田は8番手から猛然と迫るも2着まで。
 「打鐘の所でやっちまったと思った。ホームで稲垣さんと石井さんがやり合って隊列が短くなったからそこだと思ったけど。後ろに迷惑をかけてしまいました」
 松岡は完璧とも言っても良いレース内容に胸を張る。
 「冷静に落ち着いて走れました。かかりは最高ではなかったけど、しっかり踏めたので。このメンバーで3着は自信になりました。今後は自信を持って走れると思います。久々にG1の権利が取れたのでよかった」
 稲垣は復帰戦を飾れず。
 「中団中団から先まくりの作戦だったけど。併走で脚を使いましたね。でも、前がかかってました。松岡君は連日良い先行をしてたし。復帰戦にしては良い感触で走れたし、良いところもあったし、悪い所もあった。しっかり修正してまた頑張ります」
 石井は気力を振り絞るも及ばず。
 「打鐘の所とか何度か遅れてしまって。中団を取られてしまったら仕方ない。今回はやれた方だし、しっかり体を治してきます」
 林は表彰台入りも見えたが5着に終わる。
 「コース取りを間違えました。外を踏んでいてばもうちょっと良い着だったと。浅井は落ち着いてましたね。僕はまだまだ勉強です」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 市田佳寿浩

 牛山がスタートを出て、新田―牛山で前団。以下は松岡―浅井―林、石井―渡邉―内藤、単騎の稲垣。
 青板4角で石井から動き始め、赤板の1角過ぎに先頭に立つ。石井ラインを追った松岡は、4番手まで引いた新田を警戒しながら2角から踏み込んで打鐘手前で主導権を握って出る。稲垣と石井で4番手の取り合い。松岡がそのままペース上げて最終回へ。外から石井を制した稲垣が、4番手を確保して、石井が5番手。新田は8番手に置かれ一本棒。
 稲垣が2角からまくりを打つと、逃げる松岡と間合いを取った浅井がけん制。浅井は3角の入り口で稲垣をブロック。後方の新田も大外をまくり上げる。浅井に阻まれた稲垣は不発。踏み込んだ浅井は、直線半ばで松岡を交わし、迫り来る新田を振り切って優勝。外強襲の新田は2着まで。逃げた松岡が踏ん張って、3着に粘り込んだ。

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