雨の中の決勝戦は、ライン４番手を固めていた工藤政志が直線外コースを強襲。２車単２万円、３連単11万円台の大波乱を演出した。
　号砲で大森慶一が出て、嵯峨昇喜郎－大森－小野大介－工藤の長い北勢が前受け。以下は金子哲大－佐藤悦夫、田中晴喜で周回を重ねる。青板３コーナーから金子が上昇し、赤板過ぎに誘導を切って主導権を握る。関東の２人に田中も続いて嵯峨は４番手まで下げるが反撃は早かった。引き切った２コーナーからすぐさま巻き返して３コーナーでは金子を叩いて先頭に。大森がピッタリ続く一方、小野、工藤は踏み出しに離れて後方に置かれるピンチ。しかし、ペースで駆ける嵯峨－大森後位に小野が追い上げて、最終ホームでは北の４人が再ドッキング。この北勢を追い掛けた田中が追い付きざまに２コーナーからまくる。好スピードで上がってきた田中を３コーナーから大森が合わせて直線へ。絡んだ大森と田中は伸び切れず、直後にいた小野も踏むコースを失う。一方、直線半ばで外に車を出した工藤がゴール前で一気。前の４人をまとめて飲み込んでＳ級初優勝を飾った。