松浦悠士が7度目の記念制覇!!
才迫開が打鐘手前で和田真久留を叩いて先制。番手の松浦悠士は、別線の動きを見ながら最終バックから踏み込んだ。
「(和田)真久留の様子を見て、出方次第でどうするかっていう作戦でした。小松崎(大地)さんが早めに来て焦ったけど、才迫君のカカリが良くて合わせてくれて、その外に浅井(康太)さんも見えたので、獲りにいくつもりで踏ませてもらいました」
昨年末のグランプリ後に体調を崩し、前検日には「いつも通りの走りで戦うのは難しいので考えて走りたい」と話していたが、日に日に状態を上げて、決勝では同県の後輩の頑張りに応えて優勝をつかみとった。
「状態が悪い中でも、こうやって結果を出せて良かったです。(才迫との連係で果たした優勝は)格別ですね。自分の力だけでは獲れなかったです。同県の選手と走る機会が少ない中で、(才迫が)準決勝を勝ち上がってくれてうれしかった。才迫君も去年の末くらいから調子を上げているし、特別戦線でもまた連係できるんじゃないかなって思っています」
S班2年目の2021年も最高の形でスタート。「今回は不安もあったんですけど、今のデキで結果が出せたので、次のレースがさらに楽しみです」。来月から始まる今年のGI戦線でも結果を残していく。
地元の稲川翔は初手から広島コンビを追走し、最終2コーナーで小松崎をけん制。浅井と踏み合いながら番手まくりの松浦に続いたが、2着までだった。
「あの位置から初めて、あとは自分の感性で走るつもりでした。最大限になって、負けたって感じですね。(小松崎に対するけん制は)最小限の動きで、自分の踏むスペースを確保しないといけないと思った動きでした。(近畿が)一人やったからこそ勝ち切らないとって思っていたし、優勝しか狙ってなかったので…。イメージ通りには進められたけど、まだまだやぞって言われたような結果でした」
最終4コーナーで恩田淳平を落車させてしまった浅井は3着入線も失格と判定され、和田健太郎が3着に繰り上がった。
「自分の中では伸びたし、3、4着の勝負はできました。あとは、(和田)真久留とどう組み立てるかですね。(今シリーズは)連日、前のお陰です。脚自体は変わらずだったと思います。(グランプリ王者としての一年も)僕は、与えられたところで地道に頑張るだけです」
果敢に先行勝負に出た才迫開は6着でゴールした。
「ある程度、主導権は決めていました。小松崎さんは出させられないって思っていて、和田(真)さんが切ったので腹をくくりました。松浦さんはあのカカリでよく優勝してくれました。納得のいくレースはできました」