• 熊本記念in久留米10/1〜10/4

後記 GⅢ 久留米 10/01

グレード連続Vで郡司浩が優勝

郡司浩平

郡司浩平

決勝優勝写真
決勝優勝写真
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 連日超抜のレースを見せていた深谷知広に任せて臨んだ決勝。スタートけん制が入って南関勢が前受け。別線の上昇を受けて8番手に下げる。ここまでは大方の予想通りにレースが進む。あとは、深谷がどこから仕掛けるかだけ。郡司浩平が、こうレースを振り返る。
 「深谷さんありきのレースでした。深谷さん中心のレースになると思っていました。下げても立て直して行くことはわかってたけど、ここで行くのかってところですかさず行ってくれました。スピードが違ったし、出切っちゃうだろうなと。距離が長くて、後半は失速するんじゃないかと頭の中で計算したけど、この強い風の中でいつも以上に最後まで踏んでいた」
 深谷は赤板2コーナーから一気にカマす。とてつもないスピードで主導権を奪い取り、最終ホームでは2車で出切る。果たして別線の巻き返しはあるのかと疑問に思ってしまうほどのスピード感。その中でも、松浦悠士が7番手からまくり上げる。深谷と車間を切って反撃に備えた郡司は、2センターで松浦をブロック。松浦の勢いは止まるが、今度は内から村上博幸が中割りを狙う。4コーナーを過ぎても一瞬たりとも気が抜けなかった。
 「小松崎(大地)さんは3番手に飛び付くのに相当脚を使っているし、二の足では来られない。松浦君だけ見て、(最終)3コーナーで止まると思ったし、そこまでは引っ張りたかった。2車で難しいところはあったんですけど、まくりにかぶるのだけはダメ。ブロックして、内は我慢でした。村上さんはさすがというか。当たられた時にかなり重くて。深谷さんをかばいながらだったけど、スピードをころされて、かばう余裕がなかった」
 なんとか村上の強襲をしのいだ郡司が、共同通信社杯に続いてグレードレースを連覇した。初日特選、決勝と連係した深谷の存在は、郡司にとって、いや、南関地区全体にとってとてつもなく大きい。これからも幾度となく連係する両者は、また1つお互いの信頼を積み重ねた。
 「逆の並びなら、自分はあのレースはできない。だから、後ろでできる援護をしたかったし、今回はそれができた。深谷さんは本当に最後まで踏めていたし、ゴール前まで2人で並んで勝負ができた。それが良かったですね。こういうレースを増やしていきたい」
今年もG1は残すところあと2つ。年末へ向けて、緊張感が高まってきた。
 「共同通信社杯の勢いのまま獲れたってことは、次につながると思う。大きい1勝ですね。もちろんグランプリに向けてってところもあるんですけど、次は寬仁親王牌。前橋でドームってこともあるし、いつもと展開も変わってくる。そこに対応できるように。この先のG1を目標にやっていきます」
 共同通信社杯を制する前とは、明らかに空気が違う。3度目のタイトル奪取、そして…。いろいろな夢が、現実味を帯びてきた。

 一瞬のチャンスを逃さず中割りを狙った村上博幸だったが、わずか届かずの2着。
 「車番で後ろ攻めになるかなと思っていたんですけど、中団が取れたんで。結果的に余計なことをしてしまったかな。最後は自分で勢いをころす感じにしてしまった。今回は緊張感のあるメンバーで連日走らせてもらえて、自分の中で収穫があった。帰ってからやりたい練習も見つけました」

 圧巻のカマシでレースを支配した深谷知広が3着。
 「どこからでも先行しようと思っていました。それがあのタイミングになりました。今回は疲れはありましたけど、感覚は悪くなかったですね。次は静岡(10月14日からのFI)なんですけど、またトレーニングをして臨みます」

Race Playback

レース展開4
 先行した深谷知広選手の番手の郡司浩平選手が、追い込んで優勝。中を突っ込んだ村上博幸選手が伸びて2着。深谷選手が3着。

レース経過

誘導員 : 塚本大樹

 けん制のスタートから前団には、深谷知広-郡司浩平が構える。単騎の松岡辰泰。松浦悠士-村上博幸、小松崎大地-守澤太志-佐々木雄一-高橋陽介で隊列は落ち着く。 小松崎が青板3コーナーから上昇を始めて、深谷は誘導を残したまま下げる。誘導との車間が空いた北日本4車が出て、松浦ライン、松岡が切り替える。深谷は8番手で早めに立て直して、赤板2コーナー手前で巻き返す。小松崎も誘導を交わしてペースを上げるが、深谷のスピードが良く、打鐘4コーナーで叩いて主導権を奪う。郡司も危なげなく追走して最終周回。 小松崎が3番手に飛び付く。最後方に置かれた松岡は、1コーナーで仕掛けるも車は出ない。今度は7番手の松浦が、2コーナー手前からまくりを打つ。小松崎は動けず、松浦が好スピードで南関勢に迫る。番手で逃げる深谷との車間を空けた郡司が、松浦のまくりを好ブロックで阻止。直線で松浦マークから中割りの村上を押さえ込んだ郡司が、ゴール前で深谷を交わして優勝。村上が2着。逃げた深谷が3着に残った。

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