• 2/12〜2/15
  • 静岡競輪場開設73周年記念 たちあおい賞争奪戦

  • 2/12〜2/15

後記 GⅢ 静岡 02/12

格と力の違いでまくりV

吉田拓矢

吉田拓矢

優勝写真
優勝写真
優勝写真

 郡司浩平の脱落で、決勝に乗ったS級S班は吉田拓矢ただ一人。その吉田が、地元勢を打ち砕く豪快なまくりで、S班としての威厳を示す優勝をつかみ取った。
 赤板の攻防では石塚慶一郎を出させた深谷知広であったが、石塚がペースを上げずにいると、3番手から打鐘で叩いて出る。地元勢の真後ろにいた吉田は、深谷の仕掛けを追えない。深谷が逃げて、吉田自身は5番手の位置取りでも、焦りはなかった。
 「作戦も決めずに、出たところ勝負でした。並びは想定外でしたし、ジャンのところの深谷さんの仕掛けに付いていければ良かった。あそこは新田(祐大)さんを気にしていて、反応が遅れてしまいました。ただ、脚を使わずにあの位置が取れていた。そこからは落ち着いてでした」
 静岡勢を追いかけた石塚は、前との車間を詰めていっぱい。最終2コーナー手前から持ち出した吉田が、抜群の加速でまくり上げていく。深谷と車間を切った渡邉雅也がけん制するが、スピードに乗った吉田にはまったく問題にならない。2センターで深谷をとらえると、そのまま後続を突き放してゴール。まさに完勝だった。
 「脚を使わずにあの位置が取れたので、その分進んでくれたと思います。(車間の取り方が)下手だったけど、石塚君が詰まっていく勢いで、スピードをもらえたのが良かったです」
 今年はここまで、立川記念、高松記念in小松島と、決勝2着が続いていた。もどかしい流れに自らの力でピリオドを打つ、昨年3月玉野以来のG3優勝だった。
 「ラインのおかげで毎開催決勝に乗せてもらえていたので、決勝で自力で勝てたことが良かったです。連日状態が良くて、(杉浦)侑吾さんや、堀江(省吾)のおかげで決勝に乗れた。なんとか自力で勝ちたかったですし、いい状態で全日本選抜に行けると思います」
 昨年は、優勝した日本選手権を含めて、ビッグで6度の決勝進出。今年は、立川記念の2日目から、11走連続での連対と、異次元の安定感を誇っている。自身が、それを突き詰めていくことで、関東全体のレベルを引き上げていく。
 「2日後くらいに、眞杉(匠)たちと前橋で練習するので、そこでまた状態を上げていきたい。今年は安定した成績を残し続けて、波がないようにしたい。高い位置で安定していれば、G1の決勝にも安定して乗れると思う」
 この優勝で、賞金ランキングトップに浮上。目前に迫った今年最初のG1、全日本選抜には、最高の流れで挑む。

 吉田の加速に車間が空いた恩田淳平は、外に張った渡邉の内をすくってリカバリー。外を迫った新田を4分の1車輪、退けて、2着は死守した。
 「今回は2車だったからいいとして、3車だったら、口が空いたことで(ラインに)迷惑を掛けてしまう。(吉田は)踏み出しというよりは加速がすごすぎた。渡邉君の動きは見えていたので、(内へ行った)判断は良かった。今後の課題としては、トルクをつけていかないと。パワーで踏み上げるのは現状だとキツい。今後付いていくためにも、もう一回見つめ直していきたい」

 新田祐大は、最終バック8番手。大外をまくり追い込んで3着には届かせた。
 「スタートは、前の方にいきたかったけど、結果的に(5番手になって)良い位置は取れなかったです。深谷のことなので、(3番手からでも)仕掛けていくかなと思った。ペースが上がっていたので、流れの中で踏んでいこうと思いました。(最終バックで吉田)拓矢が外をいって、(恩田)淳平が内にいくのが見えていて、そこに浅井(康太)さんが付いていく形でフラフラしていたので、ここだと思い踏んでいきました」

Race Playback

レース展開4
 5番手からまくった吉田拓矢選手が、前団を仕留めて優勝。離れた2着に恩田淳平選手が入り、関東勢のワンツー。新田祐大選手が3着。

レース経過

誘導員 : 土屋裕二

 最内枠の渡邉雅也がスタート争いを制して、深谷知広-渡邉の地元勢が誘導の後ろに入る。3番手以降は、吉田拓矢-恩田淳平、新田祐大-佐藤慎太郎、浅井康太、石塚慶一郎-椎木尾拓哉の順で周回を重ねる。 石塚が深谷を押さえて赤板過ぎに先頭に立つ。深谷は3番手に下がり、吉田が5番手、浅井は切り替えて7番手に収まるが、後続の仕掛けはない。石塚のペースもそこまで上がらず、深谷が打鐘を目がけて一気に仕掛ける。地元勢が出切り、叩かれた石塚が車間の空いた3番手で最終ホームを通過。石塚が徐々に車間を詰めて、渡邉は深谷との車間を空けて後続の仕掛けに備える。しかし、5番手で脚をためていた吉田が2コーナー手前からスパート。バックで番手の渡邉を乗り越えて、2センターで深谷をとらえる。直線では後続に3車身差をつけて優勝。渡邉をすくった恩田が、吉田を必死に追いかけて2着。後方から強襲した新田は3着まで。