外国人連係からトゥルーマンが今年初V

ジョセフトゥルーマン



表彰式では大勢のファンを前に日本語で「ありがとうございます」と感謝を伝えると、場内は大いに沸いた。
7年ぶり3度目の来日となったトゥルーマンが6場所目にして今年初優勝。パリ五輪3冠のラブレイセンの加速にしっかり付け切り、余裕を持って抜け出して、海外勢の力の違いを見せつけた一戦となった。レース後の取材では、勝因となったラブレイセンとの並びについて、次のように振り返った。
「ラブレイセンはスーパー先行。ラブレイセンの後ろに付いて、チャンス次第でスピードを出していこうかなと。付いていくことに集中していたので、あまり覚えていないけど、自分のタイミングで踏んで結果が出てくれた」
ライバルでありながら、友人でもあるラブレイセンの力を信じて、最後は全力でペダルを踏み込み、つかみ取った最高の結果。道中の展開についても、冷静に周囲の動きを見極めていたようだ。
「9番(松崎広太)の選手がポイントで後ろに入っているので確認した。このレースではライバルといってもいいのかな。(日本の競輪をしていた)そう言って頂けてうれしい。競輪を研究してビデオも見ていたいので、その成果が出たかなって思う。次のレースでも高いモチベーションで準備できれば」
来日3度目とあって、過去の経験も活きたようだ。ラブレイセンとは海外のレースでも幾度となく顔を合わせてきた間柄で、その加速力を知り尽くしているからこそ、迷いなくレースに集中できたのだろう。日本のファンを前にした一言にも、来日を重ねてきたトゥルーマンならではの親しみが滲んだ。今年初優勝という結果とともに、海外勢の存在感を改めて示すレースとなった。
海外勢の後位に入った松崎広太はじっと脚をためてチャンスをうかがった。最後はコースを見極めながら外を踏み込みラブレイセンに先着。2着に食い込み日本勢の意地を見せ、自身は競輪祭の権利もゲットした。
「スタートは後ろでもよかったけど、前の作戦も考えていた。ラブレイセンが仕掛けてくるのが見えてから踏もうと。打鐘で仕掛けてきたのが見えたので、全力で集中力全開で踏みました。少し離れたけど、1、2車身でおさまった。何とか3番手の位置に追いついて、トゥルーマンが車間を空けているのがわかって、後ろがどうなっているのかもわからず、最後は内に進路を取ることも考えたけど、体格差が違い過ぎて、どこにあたってもダメな気がした。トゥルーマンが前へ踏んでくれたので、吸い込まれるように2着まで届いた。これで競輪祭の権利ゲットはでかいですね。ラブレイセンを抜いた初めての日本人ってことですよね(笑)。ラブレイセンは打鐘のスピードがえげつなかった。同じ人間とは思えないぐらいの強さでしたね。世界は広いですね」
圧倒的な強さで3連勝で勝ち上がっていたラブレイセンだったが、決勝戦は打鐘からロングスパートに出ると、末を欠いて3着となった。
「ブロックをされないように前には早くいきたいと思っていた。風を受けたので、そこで影響を受けました。ジョー(トゥルーマン)が勝ったことが嬉しい。もちろん自分も勝ちたかったけど、ジョーが勝ってくれて嬉しく思う。(連勝が止まったことに関しては)もちろん勝ち続けたかったけど、これでひと段落着いた形。まだ開催は残っているので、それに向けて勝ち続けられるように戻ってきます」
