• 9/18〜9/21
  • 富山競輪場 第42回共同通信社杯

  • 9/18〜9/21

後記 GⅡ 富山 09/18

ビッグ初Vでグランプリに名乗り

佐々木悠葵

佐々木悠葵

優勝写真
優勝写真
優勝写真

 練習仲間でもある同県の小林泰正とのワンツー。5回目のビッグ優出で初めてつかんだ栄冠も、ゴールしてしばらく佐々木悠葵にガッツポーズはなかった。
 「(ゴール直後は)抜かれたかなって感じがして、(自分が優勝したって)わからなかった。(小林)泰正さんに教えてもらって、1着って実感してうれしかったです」
 ファンを前にしてのインタビューで、佐々木がこぼれるような笑顔でこう答えた。関東から3人が進んだ決勝は、S級S班の吉田拓矢が先頭を買って出て、佐々木、小林の並びで結束した。
 「(吉田は)やっぱり関東の総大将なので、すごく強かったです。泰正さんは(落車明けで)怪我をしているなかで参加して、準決の時から佐々木が勝てるように頑張ってって言ってくれた」
 ラインを信じて迎えた決勝。吉田が仕掛けどころを逃すことなく赤板で新山響平から主導権を奪った。
 「新山さんは(深谷知広を)1回、突っ張っているんで、(もう一回、吉田を)突っ張ったら勝負権がないって、ヨシタク(吉田)が言ってた通りになった。(吉田の)主導権を取るって、すごい強い気持ちが強かった」
 単騎の古性優作がスムーズに4番手にスイッチして、その後ろには8月のオールスターで初戴冠を遂げて飛ぶ鳥を落とす勢いの犬伏湧也。それでも佐々木は臆することなく、最終2コーナー手前で番手からあらん限りの力でまくった。
 「タイムも悪かったですし、(番手から出て)行く前からいっぱいでした。でも、1回バックを踏んだら、(別線に)全部、行かれちゃうっていう思いだった」
 群馬の2人で抜け出したのもつかの間、その後ろから古性がまくりで迫ってきた。が、小林はもつれながらも4コーナー手前で古性をさばいて、佐々木が最後は小林を1輪、振り切った。
 「(古性のまくりは)まったくわからなかったです。キツくて、早くゴールが来てくれって踏んでいました」
 昨年7月のサマーナイトフェスティバル決勝では、関東4車ラインの先頭で眞杉匠、吉田のワンツーに貢献。単騎の古性に優勝を奪われた5月の日本選手権だったが、そこでも吉田、眞杉を2、3着に導く先行策を見せていた。眞杉が不在の今シリーズではあったが、それだけに関東の仲間たちは佐々木のビッグ初Vを温かく迎えた。
 「敢闘門に戻ってきた時、みんな拍手してくれてうれしかったです」
 養成所には115回生として、適性試験で入所。バスケットボールで培った高い身体能力は、競輪にも生かされて“出世頭”となり、同期一番乗りでビッグ制覇を果たした。
 「(自分がビッグを優勝できるとは)あんまり思っていなかった。やっぱり勝ち上がらないと勝負にもならない。勝ち上がるのが難しくて、(そこをクリアするために)頑張ってきました。(グランプリ出場に向けて)まだまだ気は抜けない。ただ、優勝できたので、(いままでは)夢の夢だったんですけど、ちょっと現実味が出てきました」
 年末のグランプリまでビッグレースは、残すところGIが2つ。初のグランプリに向けて、これからひりひりするような獲得賞金争いが待っている。
 「(G1のタイトルは)そんなに簡単ではないけど、なんとか頑張っていきたいです」
 次は地元地区での寬仁親王牌。一昨年、初のG1ファイナルの舞台と同じ弥彦での寬仁親王牌なら、タイトル奪取にも視界は良好だろう。

 鎖骨骨折明けながらも奮闘した小林泰正が2着。古性に当たり負けしなかった動きは光った。
 「(佐々木)悠葵が優勝してくれて、自分の優勝のようにうれしいです。ヨシタクは、スタートがどこからでも先行すると思っていました。後ろに古性さんがいるのがわかっていて、絶対に仕掛けてくると思った。あれだけ前が掛かっていたら、外から叩き込むようにくるだろうなと。それで自分から当たりにいった。あれをやらなければ自分の優勝もあったと思うけど、仕事してからの勝負じゃないとダメだと思うので、失敗しないで良かった」

 打鐘3コーナーで5番手に入った犬伏湧也は、小林と古性の攻防の決着を待って内を踏んだ。
 「中団、中団を回りながら、どこかで仕掛けられればと思っていたんですけど。新山さんの前に追い上げるのに脚を使った。もう少し余裕があれば古性さんの上をまくれていたかなって思うので、あそこからもうひと踏むする脚が欲しい」

Race Playback

レース展開4
 番手まくりを打った佐々木悠葵選手が優勝。小林泰正選手が1輪差の2着に入り、群馬ワンツー決着。単騎の犬伏湧也選手が3着。

レース経過

誘導員 : 岩本和也

 大外枠の菅田壱道がスタート争いを制して、新山響平-菅田の北日本が誘導員を追う。3番手以降は、古性優作、吉田拓矢-佐々木悠葵-小林泰正、深谷知広-和田健太郎、犬伏湧也の並び。 青板バック過ぎに新山が深谷の上昇に合わせて突っ張る。すると、吉田がすかさず叩いて主導権。関東勢に出られた新山は、古性、犬伏も出して6番手。深谷は8番手の一本棒で最終ホームを通過。佐々木は2コーナーで番手まくりを放ち、後続を振り切ってV。最終バック手前から仕掛けた古性を止めた小林が2着で群馬コンビのワンツー決着。最終4コーナーで古性をすくった犬伏が3着。