• 和歌山競輪場開設69周年記念 和歌山グランプリ1/11〜1/14

後記 GⅢ 和歌山 01/11

池田憲がG3初制覇

池田憲昭

池田憲昭

 池田選手が追い込んで記念を初V。ウイニングラン後には、人差し指を立てて写真撮影に応じる。

 すべては、この瞬間のために準備していた。輪界のスピード化に乗り遅れることなく、タテ脚を磨いていた池田。その成果を大一番で発揮した。小川真の番手から追い込み、デビュー14年目でG3初制覇を飾った。
 「小川真と後ろの岩津さんのおかげです。(昨年からまくりを出しているのは)今の競輪はタテ脚がないと厳しいし、チャンスがいつくるかわからないので。小川真とかは20代だから、今後もチャンスがあるけど。俺は獲れる時に獲っておかないと。こういう時のためにですね」
 前受けから中団に引いた三谷が中川を警戒していると、先に動いた小川真は誘導を降ろして先行策に出る。「想定外でした。三谷がすぐに来て、簗田が来るかどうかで、近畿の後ろの3、4番手かなと思っていた」。ホームから三谷が仕掛けるが、出切れずに3番手をキメにいく。押し込まれた岩津と併走になった池田だったが、外で併走しながら踏み込む。直線で鋭く伸びて激戦を制した。
 「外でも余裕がありました。でも、中川さんがどこまで来るかわからないし、無我夢中でしたね。(優勝を確信したのは)ゴール線くらいです」
 今後は地元の高松記念、そして全日本選抜とプレッシャーのかかる大会が続く。それでも、気負うことなく一戦集中の走りで戦う。
 「目標は本当にないんですよ。地元記念とかも関係ない。F1でもレースは一緒だと思う。ただ、高松記念の前に追加で走りたいですね。レースを走ると脚の張りも違うので」
 浅井康、新田祐らタイトルホルダーを輩出した精鋭の90期から、また1人記念覇者が誕生。池田が若手の台頭が著しい中四国を束ねて、今後もグレード戦線で暴れまわる。
 三谷が不発と見た東口は、中四国勢に切り替える。最終2センターから外を回したが、届かず2着。
 「見栄えの悪いレースをしてしまった。準決勝まではリラックスして臨めていたけど、発走機についたら、ものすごい声援があって。3番手からでも優勝を狙うつもりではいたので、その気持ちが強く出過ぎてしまった。このことは今後のレースでしっかりと返していきたい」
 椎木尾は切り替えた東口を3コーナーから追いかける。コースを探して直線勝負に賭けたが、届かず3着。
 「ごちゃついたのでコースを探しながらでした。でも、結果が結果なので。また、頑張っていきたい」

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 西岡正一

 周回は三谷-椎木尾-東口-簗田-中川-小川勇-小川真-池田-岩津の並び。 青板2コーナーから小川真が上昇を開始するが、この動きに中川は続かず。誘導を残して下げた三谷が中団に入ると、ホームから車間を切って中川をけん制する。これで中川は動けず、打鐘過ぎ4コーナーまで誘導員を使った小川真が主導権。すかさず三谷もまくって行くが、3番手でスピードが合ってしまう。岩津をキメながら池田の内まで切り込んだがアンコになって後退する。押し込まれて内に入った岩津とバックから併走になった池田だったが、外で耐えると直線鋭く伸びてうれしい記念初優勝。2コーナーから内に切り込んだ東口とその後ろから中を割る椎木尾の2着争いは東口に軍配があがった。

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