• 松山競輪場開設69周年記念金亀杯争覇戦3/7〜3/10

後記 GⅢ 松山 03/07

渡部哲が2度目の制覇

渡部哲男

渡部哲男

 四国でワンツースリー決着。2度目の地元記念Vに渡部選手はトロフィーを手に感慨深げな表情を見せる。

 7年ぶりの地元記念決勝で渡部がしっかりとチャンスをモノにした。打鐘から太田がハイピッチで駆けるレース展開。郡司の2コーナーまくりをけん制すると、直線鋭く抜け出した。
 「とりあえず良かった。(記念優勝は10年ぶり)そこの10年より、今回が7年ぶりの地元決勝って言われて、そんなに乗ってないんかって忘れてるぐらいな感じでした。地元の決勝が7年ぶりぐらいの確率なら、次を考えたら年齢的にもチャンスは最後だと思ってた」
 昨年10月寬仁親王牌の落車から12月に復帰。復帰後はプロテクターを着けて走っていたが、決勝戦だけ外していた。「二次予選で太田に離れたのもあったしね。転んでも雨で滑るだろうからいいと思ってた」。ここでも太田との連係を外すようならチャンスはない。勝つために覚悟を決めていた。
 玉野の阿竹智、今回の渡部と四国勢が記念を連覇。決勝には勝ち上がれなかったが、松本貴、佐々木豪らがシリーズで活躍するなど若手も伸びている。
 「いい流れで四国が来てるんで、これを絶えさせないでいきたい。G1でもう少し活躍できるように、中四国を盛り上げられるように頑張りたい」
 中四国のムードは最高潮。今の位置と力を維持し続けれべ、ビッグ制覇のチャンスもあるはずだ。
 橋本はシリーズの4走すべてが2着。ラインの3番手から直線で渡部に1輪差まで詰めた。
 「決勝は伸びてたでしょ。でも、抜けなかった。(郡司が)内から来てたけど、太田君が駆けてくれたんで、あそこは助かりました」
 前回の玉野記念に続いて、先行策でラインからV輩出の太田は、自らも3着に粘り込むハイパフォーマンスを見せた。
 「ジャンから(最終)ホームは結構いいペースだった。あそこは緩めたらカマしてくるんで、誰も出させないつもりだった。四国はひとつだし、みんなで底上げしていけたら」
 山田とからみながらも4番手をキープした郡司だが、まくり不発に終わった。
 「位置を取って終了。ジャンからホームがいいペースだったので、そこで思ったより脚がたまらなかったのが誤算でした」

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 大崎飛雄馬

 号砲で中村が出て、目標の郡司を迎え入れる。隊列は郡司-中村、太田-渡部-橋本、山田-村上、平原-岡の順で落ち着き、周回を重ねる。 青板の2コーナーから平原が早くも上昇。前受けの郡司は3番手まで車を下げ、平原が誘導員の後位に収まる。今度は山田が上昇して赤板で平原に並びかけると、そのうえを太田が踏み込んで2コーナーで先頭に出る。内に切り込んだ郡司が4番手を確保。山田が6番手、8番手に平原で最終ホームを通過。快調に飛ばす太田に対し、4番手の郡司が2コーナーからまくる。これを外に振って3コーナーでしっかり止めた渡部が番手絶好展開から抜け出し、14年ぶり2度目の地元記念制覇を果たした。3番手の橋本が2着に流れ込み、逃げた太田が3着に粘った。

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