• 大垣競輪場F1シリーズ10/8〜10/10

SV FⅠ 大垣 10/10

南潤が復活の逃げ切り勝ち

南潤

南潤

 早期卒業生の寺崎浩平も成し遂げられなかったデビューから負けなしでのS級優勝を達成できるか注目された山口拳矢だったが、最終ホームで落車。作戦勝ちの南潤が昨年3月の小倉G3以来の優勝を逃げ切り3連発で決めてみせた。
 号砲で南潤、畑段嵐士が飛び出す。最内枠の山口泰生を制して、近畿コンビが正攻法の位置を確保。南-畑段-内藤宣彦、芦澤大輔、山口拳-志智俊夫-山口泰で並びは決まって周回を重ねる。青板2センターから山口拳が上昇を開始。山口は赤板経過と同時に前団を押さえて前に出る。南は引いて4番手に。山口拳が後続の動きをけん制するように中バンクを走行した後、内に戻って流すところ、初手から南ラインの後ろで様子を窺っていた芦澤がインを鋭く突いて畑段の横に並び掛ける。同時に南が打鐘から一気に巻き返して出ると、畑段を制して芦澤が続く。2センターで山口拳を叩いた南には芦澤-畑段-内藤の態勢。一方の地元勢は志智-山口泰がその後位に下げたのに対し、山口拳は引かずに南ライン分断にいく。4コーナーで芦澤に軽くキメられた山口拳は今度は畑段をドカして踏むコースをこじ開けようとするが、畑段に押し返された最終ホームで落車してしまう。6車になったレースは、2コーナーで畑段が南の番手に追い上げる。バックでは志智がまくりに転じ、逃げる南の後位は大渋滞。そのまま直線に入り、南が力強く押し切ってV。芦澤に踏み勝った畑段が2着に入線も失格となって芦澤が2着に繰り上がる。3着は直線外を伸びた志智で、3連単10万円超の波乱の決着となった。

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