ピックアップ GⅢ 四日市 11/07
嵯峨昇喜郎
柴崎淳が10年ぶりに3度目のホーム、四日市記念を制したナイターシリーズ。7月に特進でA級を卒業した嵯峨昇喜郎は、「準決が壁になってますね」と、過去2度の記念を振り返っていたが、3度目となる今シリーズを2着。難なく優出を果たして、そのポテンシャルを垣間見せた。
「今回は決勝に乗ることを目標にきた。まずはそこをクリアできた。(決勝は)赤板のところで誘導を追い抜きそうになってバックを踏んだりとミスもあった。だけど、まったくやれないことはないなと思ったし、得意の仕掛けなら面白かったかもしれないですね。まだG1とかに出る実力はないけど、トップレベルでも通用するようにしっかりと練習して力をつけていきたい」
和田真久留
着だった前回の寬仁親王牌でも動きは悪くなかった和田真久留は、初日、2日目をともに8着で勝ち上がりを逃した。シューズを戻した3日目の勝ち星で現状を認識する。
「親王牌は調子が良すぎたんで、あんまりわからなかったけど。シューズですね。そこがすべて。シューズなり、セッティングを大幅に変えて出なかった。それで(3日目に)戻したら道中、楽だったし自転車も出てくれた。このシューズだったら、(寬仁親王牌は)決勝にいけてたと思う。道具を使うスポーツだから。そこを見極めていかないと」
山岸佳太
8月の川崎ナイターG3優勝から勝ち星が遠ざかっていた山岸佳太は、2日目の二次予選Bを先行策で押し切った。フレームメーカーを変えて臨んだ今シリーズは、競輪祭に向けて手応えを得た。
「寝かせたフレームに乗ってたんですけど、なかなか合わなくて…。それで今回は(フレームを)変えてみた。まだ、反省点もいっぱいあるけど、上向きな感じがある。(いいころに)少しずつ近づいてきているイメージです」
佐藤雅春
今シリーズを終えて今期97.60の佐藤雅春。来期はA級への降級が決まっているだけに、S級カムバックにはこれからの一戦、一戦が大事になってくる。
「ド先行では勝てないのはわかっている。最低でも位置を取ってってやっていかないと。前々に踏むスタイルだけはと。それがなくなったら、自分は何もなくなっちゃう。(S級の)点数もかかっているんでね」
合志正臣
前回の久留米での地元、熊本記念を2着。今回も2着とまとめた合志正臣は、準決で嵯峨、佐藤慎太郎の3番手を選択したが嵯峨のダッシュに離れた。その惨敗を糧にする。
「(準決は)ちぎれてしまったけど、あれでよかったと思っている。あれで決勝に乗ると自分がかなり良くなっていると勘違いをする。手応えとしてはいいし、セッティングも良くなっている。だけど、上のクラスじゃまだダメだっていうのがわかった。混戦気味になればいいけど、課題もわかった」