• 取手競輪場開設70周年記念水戸黄門賞6/27〜6/30

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 取手 06/27

 7月から9月の記念開催は7車立てで行われるため、今回がひとまず最後の9車立ての記念シリーズとなった。北日本、関東、南関東がそれぞれ3車でまとまって争われた決勝は、最終2コーナーからまくった郡司浩平がV。通算8回目の記念優勝を果たした。また、今シリーズも新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため無観客での開催となったが、全国の場外車券売場が徐々に再開されはじめていることもあり、総売上が50億円を突破した。

朝倉智仁

朝倉智仁

 115回生のルーキーチャンピオンに輝いた朝倉智仁は、地元記念に初参戦。最終日になんとか勝利をつかんだが、悔しいシリーズとなった。

 「めちゃくちゃ濃い4日間でした。遠征の記念とは違って、地元記念は緊張感や、プレッシャー、使命感とかもあって、3日目が終わった時点で脚力を使い果たしていた感じですね。初日から逃げても残れないし、まくっても前を飲み込めないし、勝ち切れない弱さを痛感しました。めちゃくちゃ勉強になったし、課題も多く見つかった。経験のなさも実感したし、組み立てだったり、足りないものばかり。それに一番ないのは、脚力ですね。もっとトレーニングして、脚を付けないと。来年の地元記念までに準決勝で勝ち負けできる脚を付けて、決勝で先輩方の前で走りたいです。茨城はS級選手が多いから、呼んでもらえるためにもこれから一年、力も付けて、普段の開催からコンスタントに結果も出していきたいです」

芦澤辰弘

芦澤辰弘

 直前の高松宮記念杯でG1初優出を果たし、地元記念でも注目された芦澤辰弘だったが、1着と準決勝で敗れた。

 「二次予選Aと準決勝は、スピードに余裕がなかったですね。準決勝は南関勢に総合的に負けてしまいましたけど、北日本の二段駆けがあるかもっていうメンバー構成の中で、(関東ラインは)気持ちで負けたくなかったので、(森田優弥が先行)あの組み立てになりました。(高松宮記念杯は)運が良かったっていう自己分析です。準決勝のみんなが1着、2着を取りに行くギラついた雰囲気だったり、決勝のまた少し違った雰囲気をもう一回味わうために、実力を付けるというか、(佐藤)慎太郎さんみたいに安定した追い込み選手になっていきたいですね。そうすれば、またチャンスが来るのかなって思います。今回、決勝に乗れなかったのは悔しいので、来年頑張れるように努力するだけですね」

根田空史

根田空史

 最近は物足りない成績が続く根田空史。今シリーズも未勝利に終わったが理由は分かっている。それに、高松宮記念杯の最終日から同期の脇本雄太に借りたフレームを使っていて、7月から始まる7車立ての競輪では期待できそうだ。

 「最近は、仕掛けなきゃいけないところで仕掛けているのに、自転車が伸びてないですね…。(新型コロナウイルスの影響で)バンクが使えなかったっていうのも、少なからず影響はあるかも。今は使えるようになっているけど、結構制限がある感じです。(脇本のフレームは)めちゃくちゃ硬いから、今までとは踏み方も違う。慣れが必要ですね。7車立てになったらタテが命になってくるから、スピードはかなりの武器になってくると思います。まだフレームの硬さに負けているので、今後の練習も考えていかないといけないですね。ひと昔前は、カーボンフレームでしか練習してない時期があったから、そういう練習にしても良いのかもしれない。弥彦記念までにセッティングももっと煮詰めていきたいです」

坂井洋

坂井洋

 2度目の記念参加となった坂井洋は4着。連日、積極的に仕掛けて、4日間最終バックを取った。

 「着はともかく、今回はいろいろ試すことができたし、積極的に動けたと思います。せっかく最近ラインを生かすレースができるようになってきたのに、次のサマーナイトが終わったら7車立てのレースになるのは痛いですね…。でも、7車だからこそ自分の持ち味のスピードを発揮できるチャンスだとも思うので、9車の競輪で得たものを生かして走りたいです」

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