• 向日町競輪場GⅢ施設整備等協賛競輪6/8〜6/11

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 向日町 06/08

 高松宮杯出場選手は不在。決勝に進出した初日特選組は朝倉智仁ただ一人と、勝ち上がりは混迷を極めた。地元勢は、二次予選で全員敗退と屈辱の結果に。9月の『平安賞』ではきっとリベンジを果たしてくれると信じたい。

南潤

南潤

 ついに復調を果たした南潤は、今節の近畿勢の鍵を握る存在だった。ここ最近は突っ張り先行も多用しており、最終日も赤板から突っ張って好タイムで逃げ切った。それだけに、下げて不発に終わった二次予選が悔やまれる。

 「3日目は突っ張るときに結構踏んでしまったんですけど、今日(最終日)はそんなに脚を使わずに突っ張れたので。(突っ張り先行を)ここまでやれるんだったら、2日目も突っ張り先行でどこまで通用するかやれば良かった。そこは悔しいですね。新山(響平)さんと今年の四日市記念で一緒だったんですけど、3日間とも突っ張り先行で決勝に勝ち上がっていくところを見ていたので。やっぱりそういう選手がG1でも活躍できると思うんで、脚質の違いはあるんですけど自分もそういう走りができるように頑張っていきたい」

山中秀将

山中秀将

 落車の影響で身体的にも、精神的にも苦しんだ山中秀将だが、ここに来て復調気配が漂う。2日目、最終日はらしいまくりを決めて2勝と、本来のスピードがよみがえってきた。

 「(2日目は)本当はカマして武井(大介)さんを振り切るレースがしたかったんですけど、カマシのタイミングがなくなってしまった。2、3カ月前なら結果を求めることに必死で、S級点を確保しようとか考えてしまっていたし、内容を求める考えになれていなかった。ここ最近調子が上がってきたからこそ、精神的にも前向きになれています。今回は4日間で1着を2回取れたっていうのもありますけど、それ以上に負けた初日と、3日目も踏み応えは感じることが出来ましたし、感覚的に良くなっているのかなっていうのはありましたね。4日間のトータルで考えて良かったと思います。もうなんども落車をしていますし、年齢も重ねてきているので、100%前の体には戻らないのは確かです。けど、前と同じくらいかそれ以上に強くなるって考えたときに、今できることを積み重ねていくしかないので」

長田龍拳

長田龍拳

 脚はあるけど組み立てが課題。昨年後期のS級昇級以来、長田龍拳はその評価をぬぐい切れなかった。だが、今節は4日間先行して最終バックを取り切り、3度の確定板入り。来期からのA級陥落は実にもったいないが、今の長田ならS級カムバック、そしてS級定着もたやすいことに思える。

 「(最終日は)中川(誠一郎)さんの動き出しが早くて、前も誘導を残して下げるっていうのが想定外だったし、もっと隊列が入れ替わると思ってた。(出るタイミングが)2テンポくらい早かったし、踏んでから出させられたんで、踏みながらペースに入れたんですよ。ホームで力を抜いた分、粘れたかな。2日目に(望月)永悟さんと一緒のレースで失敗した時に、3コーナーまでもってくれたら仕事もできるし、なんとかしてあげられるって言われたんです。それは他の追い込みの人にも言われたことがあるし、なんとか3コーナーまで踏むことを目標にやってます。でも、出し切ることを意識してるとそれがなかなか難しい。やっとそういうペース作りに慣れてきたかな。やっと慣れてきたところで来期はA級になっちゃうので、すぐに戻って来たいなって思いはあります。でも、スタイルは変えずに走りたい」

窓場千加頼

窓場千加頼

 二次予選で苦汁を飲んだ窓場千加頼だが、3日目は好タイムの先行で番手の畑段嵐士と地元ワンツー。最終日も気迫の番手まくりで1着。勝ち上がりは悔やまれるが、一時の不調を完全に脱したのは確かだ。

 「調子は上がっているなっていうのはあったけど、2日目は悔しかったですね。まだまだ瞬時の判断っていうところが足りないなと思いました。一瞬早く判断をできていれば、5着で勝ち上がれなかったところを4着にできていたと思うし、他の着もちょっとずつ変わってくると思う。負け戦でも、どのクラスを走っても、お客さんは暖かい声援を送ってくれたし、勝ち上がりと同じ気持ちで走れた。この悔しさを糧にしていきたいです」

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