• 小松島競輪場開設73周年記念阿波おどり杯争覇戦7/6〜7/9

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 小松島 07/06

 松浦悠士の単騎Vで幕を閉じた今大会。前橋記念決勝での古性優作の立ち回りにも感服させられたが、やはりこの男のレースセンスにも毎度のことながら驚かされる。ついに本格的に軌道に乗った松浦が、直後に迫ったサマーナイトフェスティバル3連覇の偉業に挑む。

犬伏湧也

犬伏湧也

 自身2度目の地元記念に挑んだ犬伏湧也。準決勝で松浦を千切ったまくりこそ衝撃的だったものの、決勝戦はS班3名に力負けを喫した。タイトルを獲れるだけの力は証明済み。あとは、S班の高い壁を乗り越えられるかだ。

 「(決勝は)前を取ったら全部突っ張るつもりでした。すんなり突っ張れれば、1周半だったら(優勝も)行ける自信はあったし、地元ラインで決めるならそれしかなかった。SS3人が強いレースだったし、悔しい気持ちが大半です。もっともっと脚力を付けないとSSには敵わない。もう半周持って、(新山を)合わせないと。そこを目指しているし、自分はライン3車で、新山さんも脚を使っているんで。あれ(準決のまくり)だけじゃ勝てないし、風を切っても勝てるようになりたい」

林大悟

林大悟

 6月佐世保F1、6月名古屋F1と大叩きした林大悟。その理由を「気持ちの問題」と話したように、期変わりで心機一転。シリーズ2勝を挙げて復活の狼煙を上げた。

 「前回は点数を下げられないとか、そんなことを考えちゃってて。弟(慶次郎)に何やってんだって怒られましたよ。今回は力を出し切ることだけ考えて走りました。それに、九州の若手のみんなと話していい刺激になりました。同期の瓜生(崇智)さんとか、(伊藤)颯馬 とか。あとは地元勢は若手が多くて、みんな気合が入って盛り上がっているのを見て、いいなって。次はオールスターですけど、そこはコテンパンにやられると思う。だからこそ、力を出し切る事だけ考えて走りたい」

川口雄太

川口雄太

 自力も出せる川口雄太だが、2日目は犬伏-久米良-川口と並んで地元ラインの3番手を固めた。自分の信念を持って、徐々に追い込みへとシフトチェンジする。

 「正直、決勝を目標にしてきて、犬伏とか、太田(竜馬)の3番手を回っても千切れないことを目標にして練習してきました。でも、2日目は千切れて、収穫もあったけどまだまだ力が足りないなと思った。(2日目の)並びについては久米さんとかなり話し合いました。久米さんに番手を回れって言われたけど、まだ回れないと思って。僕の中で、久米さんは尊敬しているマーク屋ですし、決勝で番手を回って獲るか獲らないかの選手だと思ってます。自分はマーク屋としての格が全然違う。2人の時は僕が前かもしれないけど、マークはマークで違うと思っているので。それに、犬伏の番手はタイトルを獲れる位置ですし、簡単に回れる位置じゃない。マーク屋として認めてもらえるようになった時に、初めて回りたいと思ってます」

谷和也

谷和也

 1年間のA級生活を終えてS級にカムバックした谷和也。今年の前期に挙げた5度の優勝は全て逃げ切りと、先行力に磨きをかけてきた。今節は未勝利も、小松島名物の強風の中で見せたスケールの大きな競走は、将来性を感じさせるには十分だった。

 「たしかに前にA級にいた時よりも先行で勝てるようになりましたね。前よりも自信を持って走れてます。A級の時と変わらない感じでレースができました。ただ、4日目は疲れが出たと思います。2日目ぐらいの競走ができれば、S級でも通用すると思えましたね」

ページトップへ