• 小倉競輪場 第66回朝日新聞社杯競輪祭11/19〜11/24

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅠ 小倉 11/19

郡司浩平

郡司浩平

松浦悠士

松浦悠士

 今年最後のG1はすでにグランプリチケットを持っている平原康多、郡司浩平が落車に見舞われて、古性優作が失格で最終日を待たずに欠場。暗雲立ち込めるシリーズでファイナルに進んだ9人は、誰が優勝しても今年の初タイトル。準決終了時点ですでに獲得賞金でのグランプリ出場を決めていた脇本雄太が、番手発進から優勝、松浦悠士が3着以下になったことで、岩本俊介にラストチケットがが舞い込んだ。5月のダービーでG1初優出を果たして準V。40歳にしては初のグランプリをつかみ取った南関“第三の男”は、「9番目に滑り込みのSSで、一番弱くて、一番練習をしなきゃいけないですね」と、グランプリ、そして来年を見据えた。

 ダイヤモンドレースにもコマを進めた郡司浩平だったが、準決は深谷知広とともに落車の憂き目。それでもシリーズを走り切る決断をして、最終日は松井宏佑のまくりを10秒8の上がりタイムで追い込んでシリーズ2勝目を挙げた。

 「グランプリ前の最後のレースだったので、(落車の怪我で)打撲とかはありましたけど、グランプリに向けて感覚をつかむためにも走りました。落車してしまって、もう一度、自転車の部分も煮詰め直さないといけないですし、そっちにも時間を取られそうなんですけど。グランプリまでに万全の状態でいけるように。(今年を振り返って)自分のなかではピリッとしない部分もあったんですけど、後半は自信をもって戦えているなっていうのはありました。練習の感覚もそうですけど、レースの感覚も良かった。足りない部分が明確になったという意味でも、今年の一年は収穫がありました」

 あとがないラストG1の今シリーズで、松浦悠士は4連勝で決勝にこぎ着けた。脇本の優勝なら2着でもグランプリが見えていた決勝は3着。シリーズの5走ではようやくらしい柔軟さに俊敏な動きも見せていただけに、悔しい気持ちがこみあげてきただろうが…。

 「(前回、前々回の)京王閣、四日市で乗り方をもう1回見直して、四日市の3日目はかなり良かった。その辺で乗り方が定まった。セッティングを微調整したりはしているけど、握り方とかも変えて、やっとキレも出てきた。ここまで連れてきてくれた中四国の仲間と、獲れるんじゃないかという雰囲気をつくってくれたお客さんに感謝をしたい。付いていけばチャンスがあったが、出し切ったんで、脚負け以外の何ものでもない。ようやく自分らしい、いい走りができるようになった。今回のデキならしっかり戦えると思います。(来年の巻き返しに向けて)戦える雰囲気が出てきた。もう1回、イチから頑張ります」

窓場千加頼

窓場千加頼

 正規配分としては2月の全日本選抜がG1初出場だった窓場千加頼は、3月のウィナーズカップでビッグ初優出。8月のオールスターでは古性優作とワンツーの準Vと、いままで違う1年だったことは確かだった。それだけにグランプリに出てさらなるステップを見たかったが、それは来年に期待したい。

 「今日(最終日)は1、2走目と同じフレームに戻したけど、(1、2走目は)そのフレームのいいところを引き出せてなかった。それで今日はパーツを換えたら良くなった。(前回の)寬仁親王牌から気持ちがディフェンスの方に入っていた。一次予選の2走が、それで良くなかった感じですね。二次予選で太田(海也)君と走ることでいい意味で開き直れた。(最終日の)負け戦で崩れてしまうのが、いままでの僕だったんですけど。ラインで決められて、メンタルが強くなっているんだと思います。ただ、今回もそうですけど、G1で準決が壁になっているところもある。G1で安定した成績を残せるようにっていうのもありますし、まだ記念も獲ってないですから。でも、去年の僕では考えられないようなところまで来られた。近畿、京都の後輩にもしっかりと見せられるようにしたい」

小林泰正

小林泰正

 今年は5月のダービーでビッグ初優出を果たすと高松宮記念杯でG1連続優出。地元、前橋記念でグレード初制覇と大きく羽ばたいた小林泰正だったが、後半は怪我により失速。それでも獲得賞金ランクは19位にいる。

 「(5日目は最終)ホームは松井(宏佑)さんにかぶるように行こうと思ってたんですけど、まだ脚が戻ってなくて行けなかった。そのあとも(佐々木)龍さんを目がけていけば、松井さんにもっと早く追いついて杉森(輝大)さんといい勝負ができたと思う。松井さんが遠かったし、動き自体が良くないですね。練習でも元の状態よりは、良くないですね。前回はF1だったので動けている感じはあったんですけど、G1だと違いました。怪我をしてトップスピードが落ちているっていうのをドームだったので余計に感じました。(関東は眞杉匠、森田優弥、佐々木悠葵、坂井洋の)若手4人が準決に乗っていて、自分は乗れなかったのが悔しい。来年に向けてしっかりと頑張ります」

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