ピックアップ GⅢ 立川 01/04
絶好の4番手を確保した決勝の郡司浩平だったが、中部勢の2段駆けを乗り越えることはできず「完敗です」と2着を振り返った。無傷の3連勝で優出しての準Vも、「1着だけを狙って走るっていう気持ちを(今年の)課題にしているので2着じゃ意味がない。まだ自力の時のキレがない」。今年も全日本選抜でグランプリ一番乗りを目論む郡司の動きが目を引いたシリーズでもあったが、自身は唇をかんで先を見据えた。
期替わり一発目の記念シリーズとあって、S級での初白星ラッシュとなったが、梅崎隆介は今期がS級2期目。我慢の半年でもあっただけに、最終日の青柳靖起の先行を差し切ってのS級初勝利には、胸をなでおろした。
「青柳君のおかげでS級初勝利ができました。自分は番手があんまりないので、そのなかでやれることやろうと。(S級初勝利まで)長かったですね。(前回の)松阪くらいから良くなって、S級のレースにようやく慣れてきた。井上昌己さんとも練習で追い込んでやっている。それでS級のレースでも楽になってきた。成果が出てきています。(練習を一緒にしている)荒井(崇博)さんからもアドバイスをもらいます。(井上、荒井とレースで走るのが)目標だし、今度は自力で勝てるように」
ホームバンクでS級デビューを果たした長谷川飛向は、2日目にインまくりで通算100勝のゴール。最終日は逃げ切りで、早くもS級2勝目を飾った。
「思ったよりもやれていますね。S級では1勝もできないかもしれないっていうのもあったけど、100勝ができて(シリーズ)2勝もできた。収穫はあったけど課題もあった。(S級は)トップスピードも違うし、ちょっとした隙もない。自分は焦ってしまいオーバーペースで踏んでしまうことが多いので、もっと落ち着いて走れるようになりたい。師匠(河村雅章)には挑戦者なんで構えてもしょうがない。自分が駆ければ、足りない部分を感じられるって言われました。(師匠と同じ配分で)気合も入っていました」
最終日にカマシ気味のロングまくりでインパクトのあるS級初勝利を挙げたのは松崎広太。しかしながら、後方で見せ場をつくれなかった二次予選、内山雅貴の抵抗にてこずった3日目と、課題を感じたS級初場所だった。
「(最終日は)僕の赤板での対応が良ければ、ラインで決まってたと思う。これを糧にしてもっと成長できれば。(シリーズの4日間)すごく勉強になりました。(先行した)初日以外は予定通りにはいかなかった。A級だと脚だけでカバーできるけど、S級ではそういうわけにもいかない。最終日もたまたまカマせたから良かった。ただ、まくりを打てない先行選手にはなりたくない。2日目も(後方に置かれた)あれでもうちょっといい着を取れれば」
末廣快理は、5車立ての最終日を先行1車と恵まれたメンバー構成で押し切っての1着。課題は多いがS級一発目だけに、これからの伸びシロには期待していいだろう。
「(S級初勝利の)そこは素直に喜びたいですけど。まだ安心はしきれないというか、S級の流れをもっと勉強して次までにはもっと完成度を上げないと。今日(最終日)は前でも後ろでも出さされての展開かなと。後ろだったらカマシ、まくりも得意なんで。ただ、4日制っていうのもあって、昨日までと違って最終日はしんどかったですね。先輩方にいろいろ聞いて、(自分の課題を)1個、1個つぶしていきたい。師匠の石口慶多さんだったり、今回一緒だった村田(雅一)さんもそうですし、松岡(健介)さんにもいろいろ教わっています」