• 和歌山競輪場開設75周年記念開設記念 和歌山グランプリ1/10〜1/13

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 和歌山 01/10

 冬場特有の重バンクと、和歌山競輪名物の強風で、機動型はみな苦しんだ。窓場千加頼も、SS班の新山響平さえも、二次予選で脱落。そのなかで優勝した古性優作の走りは圧巻だった。決勝は言うまでもなく、二次予選、準決勝と、難なくラインの地元勢と決めた走りからは、王者の凄みを感じさせた。

小堺浩二

小堺浩二

 3日目から補充出走の小堺浩二であったが、その3日目に落車。それでも、最終日も休まずに走り切った。昨年は、補充と、追加を受けまくって、走りまくって、獲得賞金額で今年のダービー出走はほぼ当確。ダービーの選考期間が終わったとしても、休むことはしないと言う。

 「(3日目の落車で)右手がえぐれて、医者にも縫ったほうが良いって言われたけど、それは開催が終わってからで良いかなって。ダービーは、ほぼ出られるらしいけど、そこはあんまり気にしてなくて、これからも補充に呼ばれれば、行けるところは行きたい。今の時期は、地元が雪とか、雨でまともに練習できないんですよ。本当はもっと乗り込みたいけど、山は雪だし、室内練習がメインになっちゃう。それなら、競走を走って、競輪場にいる方が練習になるし。これからも、呼ばれればどんどん行きますよ」

加賀山淳

加賀山淳

 加賀山淳は、恵まれた体格を武器に、長年先行選手として南関を引っ張ってきた。それが今節は、戦法に変化をもたらした。``ニュー加賀山``は、先行プラスアルファで、柔軟な組み立てを武器にしていく。

 「先行をしなくなったわけじゃないけど、それだけじゃなくて、位置取りとかもやっていかないといけない。今日(最終日)も、やり合いに参加できなくはないけど、やり合ってもしょうがない。前よりも、位置取りで体がぶつかったり、ヨコの動きもできるようになってきたと思うし、徐々に成長はできていると思う。それに今回はレースの流れとか、状況が見えていたんで、調子も良かったと思う」

房州輝也

房州輝也

 房州輝也は、2020年に降級し、今期S級に返り咲き。最終日は単騎で痛烈なまくりを浴びせて、今年の初勝利をマークした。かつてはS1までクラスを押し上げた実力者が、復活を目指している。

 「S級復帰戦が、前回の地元戦で、(佐藤)慎太郎さんの後ろを回らせてもらった。すごい緊張感でした。そのおかげで、久々の記念の勝ち上がりでも、ほどよい緊張感で走れた。最終日も、単騎だったけど自力自在ってコメントした以上は、絶対仕掛けようと思ったし、次につながる競走で、結果1着が取れた。前回S級に上がったときは、記念で何もできず、失格で落ちた。A級で揉まれて、最後まで走り切って点数を確保できたし、今回のS級は自信があります」

纐纈洸翔

纐纈洸翔

 ヤンググランプリを制した纐纈洸翔も、ここから新年をスタートさせた。勝ち上がりこそ二次予選で逃したが、結果的にシリーズで3勝をマーク。年末にファンをあっと言わせた勝負強さは、今年も健在だった。

 「ヤングを獲ったからといって、意識が変わったとかは本当になくて。7割が村田(祐樹)さんのおかげで、残りは展開ですから。今回は二次予選が本当にもったいなかった。チャンスはあったのに、自分の組み立てが下手くそで失敗した。やっぱり、記念は準決に乗って、S班の人と走って、自分も興奮するようなところを走らないと。去年は成績の波がすごかったし、今年は安定させてもっと点数を上げたい。地元の記念と、地元のダービーで活躍することを目標に、頑張りたいです」

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