• 4/18〜4/21
  • 武雄競輪場開設76周年記念大楠賞争奪戦

  • 4/18〜4/21

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 武雄 04/18

 それぞれ背負うものがあった決勝の嘉永泰斗、佐々木悠葵、谷内健太。赤板での誘導早期追い抜きギリギリでの攻防と壮絶なダッシュ合戦は、ラインの先頭を務める責務とは何かをあらためて感じさせられた一戦でもあった。結果的には3つのラインとも番手が連結を外して、「強烈だった。自力が3人並んでましたよね」と、優勝した眞杉匠でさえ、反省まじりに振り返っていた。共倒れに終わった佐々木と谷内。さらには、そこにケレン味なく襲い掛かった嘉永の3人がつくり出した興奮のバトルの余韻は、レース後もしばらく冷めることはなかった。

山崎賢人の顔写真

山崎賢人

 九州4人で結束した初日特選の番手を務めた山崎賢人は、眞杉匠に粘られながらも地元の山田庸平、山田英明の兄弟が後ろにいる以上は、という強い思いで併走からまくりに転じて山田庸とワンツー。準決はアクシデントにも泣いたが、最終日に白星を挙げてシリーズ3連対を果たした。

 「状態としては良かったですし、4日間いい感じでは走れました。(番手から自力への切り替えも)気にならなかったですね。ただ、モヤッとする。組み立ての甘さですね。準決も事故は付きものだと思うけど、そういうことになるような組み立てをしてしまった自分の失敗だと思う。情けなかった。力の出しどころをもっと考えないといけない。G1になると、もっと隙がない。今回はとくに変えたこともないし、疲労もたまっていない。しっかりトレーニングして、(日本選手権では)状態をもう少し上げられると思う」

吉澤純平の顔写真

吉澤純平

 一次予選を佐々木悠葵の番手で勝ち切ると、眞杉匠の突っ張り先行を利した二次予選で吉澤純平が連勝。準決は落車に見舞われたが、「大丈夫です」との言葉を証明するように、最終日にシリーズ3勝目を挙げた。

 「(準決の落車で)打撲とか、むち打ちはあるんですけど、走れない状態ではなかった。もう自力じゃないですし、落車ありきだと思ってます。小倉(竜二)さんが走ると言っていたし、自分ももう自力じゃないので、そういう気持ちを見習わないとって。落車しても割り切れて走れました。体はキツいんですけど、1着で終われたのでダービー(日本選手権)につながると思う。体は帰ってからしっかりケアをしたい。自転車は帰ってから修正に出します。ダービーまでに直してから乗るか、新車が届けば新車を使おうかなと。(シリーズを通して)ここ最近にしては一番余裕があったけど、1着は前の自力選手が頑張ってくれたおかげ。まだ自分は番手を回らせてもらっている立場だと思いますし、まだまだ勉強することばかりです」

河端朋之の顔写真

河端朋之

 2月の全日本選抜最終日にバックを取って以来、6場所の21走でバック奪取のなかった河端朋之。しかしながら、今シリーズは3度バックを取り、一次予選は小倉竜二とのワンツーを先行策でメイクした。

 「(ロングまくりで1着の最終日は)東矢(圭吾)君より先に仕掛けられたので、そこはうまく判断できたのかなと思います。出切ってそのまままっすぐ走った感じだったんですけど、その上を(まくった)東矢君がだいぶ迫ってきた。小倉さんのブロックのおかげでした。(4日間を通しては)6場所くらいバックを取ってなかったんで、久しぶりに自力っぽい自力を出せて戦えた。それが自分のなかで良かったかなと。自分自身の走りというか、まくり一辺倒じゃない走りもできたので、次にはつながるかなと思います」

志田龍星の顔写真

志田龍星

 G1戦線での戦力不足は否めない中部勢。そのなかで山口拳矢、浅井康太をけん引できる機動タイプとして、真っ先に名前があがるのが志田龍星だろう。一次予選では地元勢を連れて逃げ切り、二次予選も積極策で浅井とワンツー。最終日も主導権を握り、番手の谷口遼平に勝ち星をプレゼントしたが、自身は控え目にこう言う。

 「(二次予選は)展開が良かったです。(踏み出したところは)良かったけど、そのあとが良くなかった。ペダリングだったりちょっと力んでしまった。(感触は前回より)今回の方がいいですけど、その辺りが(修正してできるようになれば)まただいぶ変わってくると思います。浅井さんには毎回、アドバイスをしてもらっている。それを1つ、1つつぶしていきたい。浅井さんが言っていることができれば、また違ってくると思う。まだ伸びしろがあるんだと。(浅井には)コーナーと直線で同じ踏み方をしているって。それだとロスが大きい。そのロスがなくなれば、後半に余力が残せて、もっと踏み直せるようになる思います」