• 6/27〜6/30
  • 取手競輪場開設76周年記念水戸黄門賞

  • 6/27〜6/30

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 取手 06/27

 吉田拓矢が、盟友の眞杉匠の番手から盤石の態勢を生かして地元V。初日特選は南修二に中割りを許したが、決勝は迷うことなく番手から出て勝ち切った。宇都宮記念では、番手を回った眞杉がV逸。吉田は「自分が前の時に眞杉が勝てていない。それはしっかりリベンジしたい」と宣言した。

佐々木豪の顔写真

佐々木豪

 一時は、コメントを「自在」にしていた佐々木豪だったが、心境の変化から今節は「自力」のコメント。その通りに、今節はロングスパートも辞さず、4日間徹底して自力勝負を貫いた。特に、最終日のカマシは迫力満点で、番手の岩津裕介も絶賛していた。ファンの言葉がきっかけとなり、戦法の迷いがなくなった。

 「僕のことをずっと応援してくれているファンの方がいて、その方に今の佐々木豪のレースは面白くないと、高松宮記念杯が終わった後に言われたんです。今の中四国は勢いがあって、先行屋が強い。僕が後ろを回った時にやるべきレースをしないと、後輩が頑張れないと思って、いろいろ考えて戦法の幅を拡げていた。でも、見ている人が面白くないんだったら、それは競輪選手の本質的に違う。今回は、まず見ている人が面白いと思えるレースを4日間できたと思う」

松岡辰泰の顔写真

松岡辰泰

 松岡辰泰は、高松宮記念杯の失格で、来期のS級1班の点数確保がかなり厳しい状況になってしまった。勝負駆けと意気込んだ今節も、初日8着、2日目5着と万事休す。それでも、気持ちは切らさずシリーズ後半を2連対で締めた。弟子の滿田光紀の存在もあって、モチベーションは全く落ちていない。

 「3場所くらい前から自転車を変えたけど、今回を走ってやっぱり重い感じがした。最終日はチェーンを詰めてみたんですけど、引っかかりがなくて逆効果で。次からは前に使っていた自転車に戻します。弟子は、高校、大学時代からの後輩。あいつは(高校の自転車競技部の監督を経験していて)指導者としてもすごい実績を残していたし、自分で考えてやれるタイプなんですよね。練習を一緒にやっていても、強いなと思う。いい刺激に刺激になっていますね。今のままじゃすぐに超えられてしまうし、もっと強いと思ってもらえるように、自分も頑張らないとですね」

佐藤礼文の顔写真

佐藤礼文

 今節を最後に、吉田有希が茨城から岐阜へ移籍。佐藤礼文は、今節だけで吉田の番手から2勝、今期は3勝を挙げている。公私共に親交の深かった後輩の移籍は寂しい限りでも、つながりがなくなった訳ではない。レースで同乗したときの動向には、注目したい。

 「来期は勝ち数が3個減りますね(笑)。(吉田)有希とは本当に相性が良かった。有希がいなくても、自分でどうにか勝っていきたいし、有希がいれば、積極的に番手を主張するつもりです。(今節の3勝は)有希含めて、ラインのおかげ。これからは自分の力でしっかり勝負できないといけないし、眞杉(匠)のところに、たくさん合宿にいくつもりです」

杉浦颯太の顔写真

杉浦颯太

 最終日9レースには、レインボーカップチャレンジファイナルが行われた。自粛期間の影響もあって、杉浦颯太は来期の昇班が決まっておらず、今回が勝負駆けだった。鎖骨骨折の手術から約1週間で迎えた大一番は、北日本ラインの番手で挑み、勝ち切ることはできなかったが、結果的には2着で特別昇班。7月からは戦うステージを上げることとなった。

 「直前の怪我もあったし、本当にラインのおかげ。スタートも取れなかったし、正直言ったら痛みはあります。自力でやっていたら、(特別昇班の)可能性はなかったと思います。感謝しかないです。まずは怪我をしっかり治して、1、2班では先行主体でいけるところまで頑張りたい。競走が小さくならないようにしたいです」