• アーバンナイトカーニバル8/9〜8/12

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 川崎 08/09

 オールスター組が不在で、誰が勝ってもおかしくないメンバーがそろった決勝戦。その激戦を制したのは、6月四日市G3でも優勝していた山岸佳太だった。オールスターに参加できなかった悔しさを力に変えて、自身3度目のG3制覇を達成した。

山中秀将

山中秀将

 準決勝はまくり不発の9着に敗れた山中秀将だが、シリーズ3連対。2月全日本選抜での落車はあったが、持ち前のスピードは戻りつつある。

 「一番大事なとこ(準決勝)でポカやってるんじゃ、まだまだ甘いですね。でも動きは悪くなかった。復帰後は痛み止めを飲んで走ってたけど、もう痛みがなくなって、そのストレスがなくなったのが大きい。競走だけで(脚力を)何とかできると思ってないし、トレーニングをしっかり積んだうえで気持ち良く競走できるようにしたい」

東龍之介

東龍之介

 地元の東龍之介も優勝候補の一人だったが、着と準決勝敗退。気持ちを切り替えて挑んだ最終日は、目標の佐々木龍が発走直後に落車するアクシデントがあり再発走となったが、それでも白星を挙げて今シリーズを締めくくった。

 「準決勝をモノにできなかったのが悔しいですね。自分自身でも今回はチャンスがあると思っていたし、車券も売れていたので、いろんな人の期待に応えられなくて申し訳ないです。優勝も競輪祭(出場)も、今回でモノにできなかったのが現状の力だから、また練習を頑張ります。最終日は、(佐々木)龍が落車してしまったけど、それでも冷静に走ってくてたし、チャンスを作ってくれました。しっかり狙って取りに行った1着だったので良かったです」

窓場千加頼

窓場千加頼

 サマーナイト、小倉と大きな着が続いていた窓場千加頼だが、最終日の1着を含めシリーズ3度の確定板と気を吐いた。

 「今回はシューズのサンの種類を変えたり微調整をしてて、3日目に先行したときにしっくり来たのがあった。最終日が一番感触が良かったし、しっかり踏めてるなって感じがありました。まくりだけど、久々の1着は自信になった」

 同時に開催された「アーバンナイトヴィーナス」では、柳原真緒と荒牧聖未が3連勝で優出。決勝は両者に人気が集まったが、まくりを決めた内村舞織が優勝を果たした。

高木佑真

高木佑真

 今シリーズが地元デビュー戦となった高木佑真は、準決勝で6着に敗れた。しかし、最終日も果敢に逃げて白星を挙げ、地元ファンの前に立った。

 「勝利者インタビューでたくさんの人に声をかけてもらいました。連日、ひどいレースをしてしまったのに、ありがたかったです。初めての地元戦で、初めて師匠(白戸淳太郎)とも一緒の開催だったので緊張しました。決勝に乗りたかったですけど、切り替えて最終日に1着が取れたのは良かったと思います。でも、決勝のメンバーをみると、上がりタイムだったりレース内容がワンランク上なので追いつかないと。私は先行で頑張っていきたいので、失敗しても先行を続けて脚を付けて行きたいです」

佐藤亜貴子

佐藤亜貴子

 同じく地元の佐藤亜貴子も、最終日に白星をゲット。なんとか意地を見せた。

 「逃げの決まり手が付いたのは1年以上ぶりだから、ひと安心です。3日間何をやってもダメだったので、最終日はしっかり仕掛けて7着でも納得できるように走ろうって思っていました。佐藤龍二さんにアドバイスをもらったってこともあって、落ち着いて走れましたね。最近は練習で調子が良いのに、レースになると意気込み過ぎて硬さが出てしまっていたので、いざって時に脚が溜まってなかったです。その辺も今回で分かったので、シリーズを通してそれができるようにしていきたいです」

ページトップへ