体調に問題なければ岩本俊
自力攻撃の破壊力なら岩本俊介が一番だろう。豊かなスピードを活かしたまくりを主武器に、別線をねじ伏せている。高松宮記念杯では一次予選で敗退となったが、4走目は展開が向いたとはいえ、8番手から豪快にまくって上がりタイムは10秒9を叩き出した。6月久留米記念で落車したのは気になるが、影響がないようなら好スパートを決めて優勝をゲットしよう。同県の近藤保が岩本をマークする。両者は4月武雄記念の2日目に連係していて、まくって勝った岩本に近藤が食い下がり千葉ワンツーを決めている。千葉コンビでの連独占は有望だ。
地元の九州勢は井上昌己、野田源一に期待がかかる。ただ、野田は人の後ろには付かず単騎戦が多いので、連係するなら野田が前回りか。井上は高松宮記念杯の西一次予選1では、松本秀の逃げに続いて2着。ゴール前での車体故障がなければ抜けていたはず。野田も動きはいい。高松宮記念杯の4走目は、村田雅のブロックで脚力を削られながらも、まくり上げて3着は力強かった。
四国コンビも侮れない。最近の香川雄介は差し脚が好調で、直近4カ月の競走得点は今シリーズトップ。ダービーで優参を果たすと、高松宮記念杯では白虎賞にコマを進めた。F1戦では今期3Vを達成している小川真太郎が好発進を決めれば、四国コンビで連独占もありうる。