期末恒例のレインボーカップ。来期もＡ級で、ここで是が非でも３着以内に入りたいのは山本修平と菊池竣太朗。レインボーでＳ級昇級への勝負駆けが決まって優勝する選手はそれほど多くないのだが、ここは好条件がそろった菊池を本命視していいだろう。地元で行われるという利点がある上に、南関地区だけは３選手が選出された。同県同期の望月一成か、南関結束で菅原大也が前回りでもおかしくないメンバー。いずれにしても菊池を軸に作戦を立ててきそうだ。菊池、望月は前期Ｓ級でもコンスタントに連対があり、菊池が来期もＡ級なのは失格点があってのことだ。今期は６連覇した実績がある望月、前期に降格してここまで９Ｖの菅原の存在は頼もしいの一言。望月も菅原もそこまで仕掛け早いタイプではないが、誰が先導役でもおかしくない南関の先頭を走るとなれば自然と気合も入り主導権だけは絶対に譲らないはず。短走路だし、そのままライン決着に期待が持てる。

　大西貴晃、佐伯亮輔。西の２人の勢いも凄まじい。大西は今期降級して怒涛の８Ｖ。準決で新鋭にやられた一戦と準Ｖがある以外はすべて優勝している。狙い澄ましたまくりの破壊力は天下一品で本人も自信を持ってレースに臨んでいる。単騎戦になっても、南関勢のペースが乱れれば一気に飲み込んでしまいそう。佐伯は失格のペナルティーで長期欠場していなければＡ級は走っていなかった。１月からここまで特進こそできなかったが、78戦で48勝、２着14回で13Ｖは文句なしで、怪我明けの岡崎景介を連れて発進。南関勢とも好勝負を演じるはずだし押し切りも。

　菊池とともに勝負駆けの山本は総力戦。115期ナンバーツーの素質が開花した近況だけに、自分で自力自在に勝負するか。ただ、東の連係で木村佑来、同期の張野幸聖の積極策に託す手もありそうで選択肢は多い。