A級最強の坂田康季だ

坂田康季

小原丈一郎
来期もA級で勝負駆けになるのは小原丈一郎、橋本智昭、梁島邦友の3人。ここに入ってもVの有力候補となる選手ばかりなので組み立て次第で目標を達成する可能性は高そうだ。ただ、V争いの中心になるのはそろった九州勢で、中でも本命には坂田康季が最も相応しい。メンバーに恵まれたが8月当所MNでの優勝が弾みとなって、以後の快進撃ぶりは目を見張るものがある。特進できてないのが不思議な戦績で、今期だけでV8、目下5連続優勝でA級最強の呼び声も高い。松本秀之慎、佐方良行の熊本コンビとは割り切って別線勝負で単騎戦となる可能性もあるものの、先行だけでなくまくりでも力を発揮できるようになった現状を考えればハンデにはならないのでは。8月に続いて10月にも優勝している得意走路でもあるし、勝負所で必ず仕掛けて結果を出す。連係はどうあれ熊本コンビも上位進出は十分。松本も直近の12月別府で先まくりの梁島をねじ伏せてVなど乗れている。
小原と橋本が組めば九州勢とも互角以上に渡り合える。小原も失格がなければ今期も来期もS級だったはずの選手で、今期は5V、準V3回とA級ではレベルが違う。同じく今期5Vと自力でVを狙える橋本に命運を託されれば一層奮起しよう。しっかりレースの流れに乗っていって好スパートを決められれば両者でワンツーがあってもいい。
梁島は逃げて強い選手なので、武藤篤弘を連れての積極策は考えられるが、他の自力型に比べてヨコの動きもできるのが強みでもあり、いざとなれば総力戦で臨む構えだろう。ノルマである3着以内に入ってみせるか。
棚瀬義大は、レジェンドの小嶋敬二を背負うだけでなく、このメンバーでは挑戦者の立場だ。今期6Vと素質が花開いただけに、自慢のロングスパートで他を沈黙させてしまうかも。そうなれば小嶋にもチャンス。