動き軽快な村上博

村上博幸
実力者がそろって激戦が予想される今節。狙いは絞りにくいが、直近の競走得点でおよそ113点を誇るシリーズリーダーの村上博幸を中心視したい。1月大宮記念では❺着の成績を残し、鋭い差し脚を武器にシリーズ2勝を挙げて決勝に進出。展開を読む力と的確な援護が持ち味で、直線での差し脚にも信頼感がある。
スピードが戻ってきた柴崎淳も優勝争いに名を連ねる。1月の静岡では1❶着で優勝。決勝では目標の藤井侑吾を交わし、ゴール前での差し脚が際立った。人の後ろも増えたが鋭いまくりは健在で、勝負所での柔軟な対応力も見逃せない。
小川真太郎は攻めの多彩さが武器。まくりや差しが多いが、どの戦法でも力を発揮できる自在性があり、タイミングをつかんだ動きで展開を制すれば優勝も手の届く範囲だ。
九州地区の井上昌己も侮れない。競り合いでは他に劣るが、判断力と鋭い差し脚は一級品。位置取りや仕掛けどころを見極める冷静なレース運びで、波乱含みの展開を味方につけることができる。
このほかにも、実力者は数多く、戦術の駆け引きが複雑に絡み合いそうな今節。ラインの組み立てと動き次第で結末は大きく変わるだろう。最後の直線勝負まで目が離せない開催となりそうだ。