安定感際立つ吉田拓

吉田拓矢

眞杉匠
圧倒的な戦力を誇る関東勢が優勝争いをリードする。吉田拓矢、眞杉匠、吉澤純平の茨栃勢だけでもかなり強力だが、更に高橋築、鈴木玄人の地元勢とそろっている。主軸になるのは吉田だ。昨年はG1戦線で大活躍。ダービーで21年の競輪祭以来となるG1Vを飾ると、オールスター、寬仁親王牌、競輪祭と続けて決勝に乗っている。自力攻撃には破壊力があるし、ヨコの動きも鋭いので番手戦もそつなくこなす。この大会は70周年で優勝した実績もある。昨年の眞杉は、ビッグレースで吉田と息の合った連係プレーを決めた。ダービーの決勝は吉田に抜かれたものの、サマーナイトは押し切っていずれもワンツー決着。今シリーズも関東SS班ゴールデンコンビが躍動しそうだ。地元勢ではビッグレースでブレイクした鈴木が注目株。初出場のオールスターで着と大活躍。最終日は眞杉の逃げを差し切っている。共同通信社杯では二次予選Bで勝ち星をゲットすると、競輪祭の一次予選1は眞杉と連結を外したものの、追い上げていって最後は交わした。チャンスが巡ってくれば、ものにできるだけの脚力を付けている。高橋築も地力強化を感じさせる近況だ。競輪祭では着と、3回の確定板入りを果たしている。

寺崎浩平
ワールドクラスのスピードを武器に、ビッグレースで優参を続けていた寺崎浩平は、ついにオールスターでG1ウィナーに輝いた。競輪選手養成所を早期卒業した選手では、初のSS班となった。一段と磨きがかかったスピードを遺憾なく発揮できれば、主役を演じても不思議ではない。しぶとい三谷将太が食い下がり近畿ワンツーを目指す。競輪祭では二次予選Bで勝つと、12月奈良では地元Vをゲット。差し脚は冴えている。
寬仁親王牌でタイトルホルダーの仲間入りを果たした嘉永泰斗も有力な優勝候補。競輪祭は惜しくも準決4着で決勝を外したものの、最終日は太田海、新山響、深谷知広らを相手にまくって白星締め。底力を示した。九州はラインの総合力では劣勢だが、寬仁親王牌は単騎戦での優勝だっただけに軽視はできない。
トルクがある深谷の単にも魅力を感じる。冬場で風が強く、重いバンクは苦にしない。少し古いが、59、60周年を連覇した実績がある。昨年はグランプリ出場には手が届かなかったものの、12月伊東記念では3つ目のG3優勝をものにしていて、あふれるパワーは相変わらずだ。11月小田原記念、競輪祭ではそれぞれ3勝するなど、最近は勝ちまくっている小原太樹が深谷とタッグを組む。
清水裕友、取鳥雄吾、岩津裕介とそろった中国勢も好勝負が見込める。今年はSS班の座を手放した清水だが、中四国連係で好展開が巡ってきた時は、きっきり結果を出している。この大会は67、68周年を連覇するなど相性もいいので注意したい。













