S班のスピードで眞杉匠が魅了

眞杉匠
ここでは、眞杉匠の機動力が一歩リードしている。昨年8月末の西武園記念制覇から優勝が遠ざかっていて、試行錯誤を重ねているが、落車明けだった全日本選抜を着。1月大宮記念で落車した怪我の影響を引きずることなく、初日特選で新山響平の先行をまくりで仕留めてラインでワンツー。眞杉らしい動きが光ったが、その後は優出を逃し一息に終わった。それだけに自身が納得できる今年最初のG1ではなかったものの、かみ合えばという思いもあったはず。別線との併走も辞さないフレキシブルな動きと持ち前のスピードを駆使した走りは、戦法の幅も広く超一級品だ。杉浦侑吾、鈴木竜士、森田一郎と関東勢に機動型がそろっているだけに、勝ち上がり次第では厚みのあるラインができそう。ラインの先頭はもとより、番手も不安なくこなせる眞杉にV奪取の期待が高まる。

阿部拓真
北日本唯一のS班、阿部拓真を軸に阿部と同期の新山響平、さらに渡部幸訓がいる北日本勢は脅威。昨年11月に競輪祭でタイトルホルダーの仲間入りを果たした阿部は、初めてのグランプリにも舞い上がることなく2着。一躍、スターの座に登り詰めた。全日本選抜の初日特選が新山との初タッグだったが、準決でも番手を務めた。連係を重ねるにつれて、自身のテクニック向上と新山との息も合ってくることだろう。その新山は3月の小倉を完全V。小原佑を目標にした決勝は、最後は自力に転じて力の違いを見せた。タイプこそ違うが眞杉と真っ向勝負ができる先行力は魅力で、渡部ら追い込み陣にとっても心強い。

石原颯 欠場
今シリーズのメンバー構成から、戦力豊富とは言い難い中四国勢だが、石原颯は一撃には魅かれる。1月に小松島で行われた高松記念でG3初制覇の完全Ⅴを遂げると、全日本選抜でも3勝をマーク。2年連続でS級最多勝の力を示した。ここも順当なら決勝まで勝ち上がりそうで、2度目の記念Vがあってもおかしくはない。
松井宏佑、和田真久留の神奈川勢が中心を担う南関勢も侮れない。1月和歌山、2月奈良と今年記念で決勝にコマを進めていた松井だが、全日本選抜が着と精彩を欠いた。それだけに不安はあるが、念願のタイトル奪取に足踏みをしてはいられない。ラインとして、様々な役割をこなしている和田も、松井がいればすんなり番手だろう。松井がチャンスメイクすれば、和田にも出番が巡る。
三谷竜生、山田久徳に福永大智が加わり、ラインがうまく機能すると近畿勢も軽視はできない。
地元でただ一人の1班、岡本総は、志田龍星、谷口遼平、皿屋豊の機動型が浮沈の鍵だ。
九州勢は、北津留翼、山田英明に伊藤旭、後藤大輝らがいて、戦力的に引けは取らない。











