女王佐藤水菜は止まらない

佐藤水菜
年間グランプリスラムという空前絶後の偉業を成し遂げた佐藤水菜がナショナルチームの活動と併行しながら今年もⅤを目指して参戦する。最近の競技の成績を見る限りでは新年はまだ調整段階という感じ。6月から始まる競輪ワールドシリーズやオリンピックの出場枠に関わるポイント争いが始まる10月の世界選が佐藤のモチベーションの源。現時点でどこまで仕上がっているか未知数ながら、海外遠征から休みなしで走ったり、予想以上に冷え込むような厳しいコンディションでも誰も寄せ付けなかった佐藤なら信頼する一手だろう。仕掛けのタイミングや踏み方を緻密に計算しながら絶対女王の威厳を示す。

児玉碧衣
佐藤の一番のライバルはやはり児玉碧衣をおいていない。現状打破を目指しての覚悟がグランプリにTS9の新車を持ち込んだところから始まっている。今年は新車に合わせてセッティングもフォームも変え、今はシューズもベストのものを模索中。それに伴って乗り方が変わったことでレーススタイルも変わった。最近は長い距離を踏んだり、押さえ先行を試みたりしながら連勝街道を歩んでいてパワーアップのみならず、戦法の引き出しも多くなった。あくまでも目の前の一戦、一戦がモットーだが、節目、節目の大一番での佐藤との力比べは興味深い。

梅川風子
児玉に負けず劣らずで勢いがあるのが梅川風子、太田りゆ、尾崎睦、柳原真緒、山原さくら。いずれの選手も勝ちっ放しの中で常に課題を見付けて進化を遂げていっている。梅川のスピード、尾崎の勝負根性は特に光るものがあり、梅川の昨年66戦60勝、今年22戦21勝、2着1回はすごい記録だ。尾崎は40歳を超えてキャリアハイともいうべき活躍ぶり。グランプリ準Ⅴの後は一息入った感もあったが、またエンジンが掛かかってきた。太田のスタイルを崩さない走りも魅力的。そろそろG1決勝で豪脚炸裂の場面も。柳原は今期7Ⅴ、山原も今期8Vと順調そのもの。ビッグで実績ある2人もV争いに絡んでくるか。
G1には仕上げてきて勝負強さを発揮するのが久米詩、吉川美穂、那須萌美、小林莉子、鈴木奈央だ。各々持ち味は違うが、レースに流れに乗ってきての一発があっていい。竹野百香、當銘直美もG1で実績がある選手で侮れない。尾方真生も実力は申し分ない。大舞台では上手く走れないイメージだが、サマーナイトフェスティバルを逃げ切って優勝した当所なら再び力を発揮できるか。
熊谷芽緯、畠山ひすい、大浦彩瑛、高木萌那もやってくれそう。大浦は女子王座戦で決勝に乗ったし、4月別府MNでは太田を破りV。他の3人も高木が児玉の連勝を止めるなどヒットを連発している。
地元の五味田奈穂、石井貴子も奮起。坂口楓華は病気の影響がなければ。











