検車場レポート
河端 朋之 岡山 95期 |
【河端 朋之(1着)】
「車番的に後ろになったら押えにいって、突っ張られて踏み合うか、諦めるかになってしまうので後ろ攻めはいやだった。突っ張ってくれたので4番手は死守だなと思ってました。ヨコに吉田君がいたけど、(ヨコもできる)山岸君がいる方が嫌だった。それでチャンスが生まれたと思う。隙間を縫って、後ろに阿竹さんも付いているので無理やり仕掛けました。誰よりも脚を使っていなかったのでスピード差が出ましたね。前が突っ張り先行で、番手も掛かり切っていないなかで番手から出ていたし、僕だけが脚をためられた。あとは本当にガムシャラでした。後ろの状況は分からなかったし、直線では阿竹さんが来ると思っていて、ゴール線を過ぎるまで優勝は分からなかった。GIの裏で、本当の上位ではないけど、ケガもあるし、点数も大きく下げているなかで、ひとつのきっかけにしたい。本当の自力っていう自力は2日目ぐらいしか出せていない。トレーニングだったり、体のコンディションはまだまだ。慢心せずに精進したい。このメンバーと体の状況で、ここ(優勝会見)に座れるとは思っていなかったので嬉しいです。100メートルや200メートルは踏めるけど、それ以上の距離になるとパコパコして体の位置がずれていく。左側に痛みも出る。トップスピードや、航続距離も落ちているので、ドカンとカマすことができない。なので、今回みたいな、ためていくレースになる。それがハマったんだと思います。この優勝をきっかけにしていきたい」
【阿竹 智史(2着)】
「取れたら前から、後ろはしんどいと思ってました。良い展開にはなりましたね。吉田がバタやん(河端)のヨコにいて仕掛けづらかった。すごいところでいくなと思いましたね。3コーナーの上りで、普通なら無理なんですけどね。自分は(仕掛けを)見た感じでした。そしたら出切る感じだったので慌てて追いかけた。でも、ピタリでも抜けていない。全て前のおかげで2着でした」
【新山 将史(3着)】
「一番車をもらったので、吉田には主導権は渡さないようにと思っていた。(嵯峨)昇喜郎は最高の仕事をしてくれました。根本さんも、車間を切りながらだったし、自分も余裕がなかった。本当は河端さんに被る前に自分が出ないといけない。少し車間を空けて対応できるようにしておかないといけなかったし、そこは今後の課題です。(河端は)すごい勢いで来ていた。自分にもうちょっと脚があればゴール前勝負できた。3着までがやっと。(阿竹は)踏み遅れていてもスピードがあったし、タテ脚が足りない。(2年前の青森記念決勝2着は)たまたま番手まくりに付いていっての2着だし、今回の3着の方が内容はあると思います」