検車場レポート
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| 中本 匠栄 熊本 97期 |
号砲と共に山田英明と中本匠栄が飛び出して九州勢が正攻法に構える。最後方9番手に構えた脇本雄太が赤板から一気に踏み込むと誘導員との車間を空けていた山崎賢人が合わせてスパート。山崎をリードしていた番手の山田が打鐘過ぎ2センターで脇本を張り、さらに中本が最終ホーム手前で脇本を捌いて後退させる。脇本後位へと切り替えていた松浦悠士がまくり出ると、山田は外に張りながらタテへと踏み込む。さらにその上を新田祐大がまくり上げたが山田が強引に当たって後ろにいた吉澤純平が落車のアクシデント。山田がそのままG線を一着で通過したが失格となり、内を締めて続いた中本匠栄が繰り上がりでG2初制覇を達成した。
「率直にヒデさんが失格したので残念っていうのが一番ですね。今日は3番手回りだったのでヒデさんのサポートをって考えていたので。レースが終わってからヒデさんと話して九州ラインとして一番いいレースの形には持って行けたのかなって」
2着には2センターのアクシデントに一瞬、怯みそうになりながらもあきらめずに踏んだ松浦が繰り上がった。
「いい感じでスイッチで来たんですけどね。行ってくれって感じでしたけど後退したのでもう行くしかないなって。当たってはないですけど匠栄に張られたのがきつかったですね。ヒデさんの一発は想定外でしたけど、あきらめずに踏んで良かった。最後に園田さんにも伸び勝っているので」
3着には九州ラインの4番手を固めた園田匠が繰り上がり入線。
「賢人が頑張ってくれましたね。しっかりレースの形を作ってくれた。2センターでヒデが持っていったときに自分が先に踏むわけにはいかないと思って待ちました。その分、最後に松浦に伸び負けた。2着なら完璧でしたけどね…。匠栄もケガで苦しんでいたし、いつも頑張ってくれていたので良かったです」