検車場レポート

郡司  浩平 神奈川 99期

　平原康多が赤板過ぎに先頭に立つと、山崎賢人がすかさず叩いて打鐘を通過。単騎の郡司浩平が先手ラインを追って、平原が4番手、6番手に渡邉一成、地元の柴崎淳は8番手となって最終ホームを通過。最終バックから仕掛けた郡司が逃げる山崎を2センターで捕らえてゴールを1着で駆け抜けた。
　「ゴールした瞬間1着と分かったのでガッツポーズできました。今回は獲りに行って取れたので自信を持って優勝できたって報告できそうです。スタートで失敗してしまったけど、まず山崎君が動いたのでそのラインに乗ってどこから仕掛けるかって考えていました。3番手をすんなり取れたのが勝因ですね。（後ろに平原がいたが）被って何もできないのが一番怖かったので、抜かれたらまた練習すればいいと。（賞金ランキングが上がってグランプリが見えてきたが）意識しないのは嘘になるけど、最後まで気を引き締めてやるだけです」
　山崎をマークした稲川翔が3コーナーで平原を大きく張ると、空いた内を突いた佐藤慎太郎が2着に食い込んだ。
　「もうあそこのコースしかなかった。昨日と違って脚に余裕がなかったです。一成がホームで仕掛けるのかとか色々と考えてしまった。心中するつもりでいつも付いていますから、あとはレース全体の流れを見て自分が届くギリギリまで待った。今日も良いタイムのレースだったと思う」
　稲川のけん制を受けた平原康多は懸命に立て直して踏むも3着。
　「3番手が郡司だったのでね…。稲川君のブロックで態勢が崩れてしまいました。（落車後の開催だったが）やった方ですね。（あの煽りがなかったら）たらればです。負け惜しみになってしまう」
　地元の柴崎淳はバック8番手が響いて5着が精一杯。
　「どちらにしろ一発狙いって感じでした。一成さんが2コーナーで仕掛けなかったら、自分が仕掛けていくしかないかなと。煽りが凄かったし、あの外は無理だなって。あそこで思い切って内へ行く勇気があれば良かった。（地元のビッグ決勝で）気負いせず楽しもうって感じでした。金子貴志さんにも好きに走れって言われていたので。スピード的には苦しいとかなかった。もう一つ前（のラインの位置）にいれれば良かったんですけど」