黒瀬浩太郎が逃げ切って4度目のV ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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黒瀬浩太郎
逃走劇を披露し優勝(左から伊藤信、黒瀬浩太郎、畝木聖)
圧巻のスピードで完全V

 PIST6 2024 9月 第3戦は9月19日(木)に最終日が開催された。
 決勝戦には黒瀬浩太郎、安倍大成、伊藤信の3名が無傷の3連勝で勝ち上がり、優勝経験者5名を含めた実力者が顔を揃えた。実力拮抗の一戦は、残り2周手前から好スパートを決めた黒瀬浩太郎が4度目の優勝を完全Vで飾った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から畝木聖-荒川仁-塩崎隼秀-安倍大成-黒瀬浩太郎-伊藤信。レースは残り3周でペーサーが退避しても大きな動きはなく、安倍が残り2周半過ぎに内を掬って3番手に上昇。5番手の黒瀬は残り2周を目掛けてスパートし、持ち前のスピードで一気に先頭に立つ。伊藤が黒瀬に離れながらも追い掛けて、叩かれた畝木は前と車間が空く。残り1周過ぎから伊藤が黒瀬との車間をじわじわと詰めていくが、黒瀬のカカリがいい。直線では詰め寄った伊藤を振り切って1着でゴールした。

 「(優勝できて)ひと安心です。(レースは)動きがないだろうと思っていた。残り2周手前の詰まったタイミングでカマして、畝木さん以下は千切ったと思ったけど、(伊藤)信さんがどのぐらいの距離にいるかわからなかった。(伊藤が)詰め寄ってきていたので、必死で踏みました。前回、前々回と同じパターンで負けていたので、今回は勝てて良かった。現行競輪では脚もだけど、流れに乗れていない部分があるので、場数を踏んで自信を持ってS級に上がれるようにしたい」

 4月 第4節での初優勝から3連続Vを飾るも、その後は2連続で優勝を逃していた。返り咲きを誓った今シリーズは、前検日のタイムトライアルでは10秒060を叩き出して、2位以下に0.2秒以上の差を付けての1位通過。レースでも予選から危なげのない走りを披露し、実力者が揃った決勝戦でも圧巻の走りで完全優勝を飾った。現行競輪でも直前の9月富山で快速まくりを決めて優勝を飾っており、今後も双方での活躍が期待される。

中田真弘記者

2024年9月19日 21時41分

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