鮮やかにまくった清水裕友 ~佐世保競輪~

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清水裕友
本来の走りを取り戻した
ラインで上位を独占

 佐世保競輪場開設75周年記念『九十九島賞争奪戦』は、12月4日(木)に初日が開催された。初日特選12レースは、清水裕友(山口・105期)が豪快にまくって勝利した。

 前受けからレースを進めた清水は、犬伏湧也の先切りを許さずに新山響平ラインを受けて中団を確保。犬伏と、新山の主導権争いを4番手で見極めると、最終2コーナーから一気にまくる上げる。佐藤慎太郎のけん制を力強く乗り越えると、番手の松浦悠士も振り切った。3番手の村上博幸まで連れ込んでのライン決着に、「最高の結果」と胸を張った。

 「犬伏に切られて、そこを新山さんに行かれたらおもしろくない7番手だなって。(犬伏と新山で)やり合ってくれたらっていうのはあったけど、それは他力になるんで。犬伏をけん制しながら中団を回れたらなって思っていました。(4番手からまくって)踏み出しは良かったけど、(佐藤)慎太郎さんにもってこられて失速しました。(ラインでの上位独占は)最高の結果だったと。サドルが高く感じたので、自転車は軽くいじろうと思っています」

 競輪祭では勝ち上がりを逃してSS班から陥落。だが、それで気持ちが吹っ切れたのか、3走目からは清水らしい攻めるレースを見せていた。心身ともに上向く清水が、ここからさらに勢いに乗っていく。

熊谷洋祐記者

2025年12月4日 18時55分

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