柏野智典が7番手から直線一気 ~取手競輪場~
「しっかりコースを探せた」
取手競輪場で3日、FⅠ「レジェンドカップ」が開幕した。初日予選10Rでは柏野智典(岡山・88期)が最終バック最後方から直線一気の強襲劇。7番手に置かれる絶体絶命のピンチを切り抜けて白星スタートを切った。
目標にした室井蓮太朗が6番手に構えてまくり不発。どん尻に置かれた柏野だったが、慌てず騒がず冷静に対応した。3コーナーから切り替えると、スルスルとコースを突く。直線に入ると狭いコースを縫うように走り、アタマまで突き抜けた。
「室井君が2コーナーで行けると思ったが、小嶋(敬二)さんがしっかり駆けていたし、東(龍之介)君も車間を空けていた。(室井が)3コーナーで届かないと思い進路を変えさせてもらった。武藤(篤弘)君が思っていた動きと違ったが、しっかりコースを探せた。アタマまで行けるかどうか分からなかったが、2、3着には届くと思った。誰にも当たらずゴールまで行けたのが良かったですね。ちょっとでも当たっていたら2、3着だった。迷わずに踏めました」
今期は2班だが、さすがの決め脚。超一流のテクニックとコース取りで、競輪ファンをうならせた。準決勝も格上の差し脚で存在感を放ちそうだ。
2025年12月3日 18時16分
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選手詳細データ
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柏野智典 選手岡山・88期