『春日賞争覇戦』決勝 ~奈良競輪場~

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平原康多
充実ラインを形成し別線を迎え撃つ
平原康多が南関3車を味方に!!

 2月27日(木)から奈良競輪場を舞台に行われている『春日賞争覇戦』はベストナインが出揃い、3月1日(日)に決勝戦が行われる。注目の並びは以下の通り、4対3対2の3分戦となった。
 
 ②平原康多-③松谷秀幸-⑧伊勢崎彰大-⑥萩原孝之
 ⑤三谷竜生-①坂口晃輔
 ④宮本隼輔-⑨小倉竜生-⑦湊聖二
 
 地元で唯一、決勝へと勝ち進んだ三谷竜生(101期・奈良)は67周年大会以来の『春日賞争覇戦』制覇へ目の色を変える。「決勝に乗れたので優勝を目指したい。昨年は(ケガの影響で)出場できずに悔しい思いをしたので、結果を残したい」と、この一戦にかける思いは誰よりも強い。

 無傷で勝ち上がった平原康多(87期・埼玉)は63周年の大会覇者でもあり、今年、早くも2度目の記念制覇へ集中力を研ぎ澄ませる。。「準決勝は最初から自力で、やるべきことをできた。それが自信になりましたね。最近は人の後ろで、テンポがずれていたりもしたけど、練習では自力でやっているし『自力の力』は上がっている」。常にタイトル争いをしている男が手応えを掴んでいれば優勝には一番近いと考るのが妥当か。「優勝、優勝というよりも自分の力を出し切りたい。それで優勝できれば一番良いですね」。

 昨年の競輪祭初日以来で2度目の連係となる松谷秀幸(96期・神奈川)が平原をマーク。「競輪祭の時は押さえ先行をしてくれたから差せただけ。あの強さなので、まずは付いていくことです」

 平原とともに3連勝で勝ち上がってきた宮本隼輔(113期・山口)の勢いも侮れない。「何も変えていないし、(状態も)松山の2日目から変わらない。ただ、今回はヤル気が十分です」。昨年7月の大垣記念で平原を破り113期として最速記念優勝を果たしている逸材は、勢いに乗ると止められない。
  

小山裕哉記者

2020年2月29日 17時00分

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