強敵を打ち破り掴んだ勝利

　4月4日（土）に初日を迎えた川崎F1・海老澤清杯のS級予選メインの10Rで小川丈太（徳島・111期）が節目の100勝を達成。今期からS級に返り咲き思うように戦えていなかったが、ようやく勝ち上がりでの初勝利を挙げた。
　後ろ攻めから押さえた小川丈太は7番手まで下げた伊藤信を警戒しながら先行態勢へと持ち込んだが、中団で様子を窺っていた荻原尚人に番手を奪われ、伊藤信には最終ホーム過ぎに叩かれてしまったが、離れ気味に追い掛けていた三谷将太を張って伊藤信の番手を奪い態勢を整えると、じわじわと車間を詰めていきながら直線で抜け出して伊藤をゴール寸前で沈めてみせた。
　
　「結果的に勝てましたけどアカンすね。出させないつもりで踏んでいたし叩かれているようではダメ。後ろがしっかりとついてきていたら終わってた。番手に入ってからも余裕なんて全然なかったですね。何とか追いかけながら最後にやっと抜けた感じです。今日もそうでしたけど、最近は点数を落としてしまっていてアテ馬確定なんで。でも自分は強い人と戦った方が気持ちも入るしいつも以上の力が出る。今日、勝てたのはたまたまですけど、ここ最近ずっと苦しかったので。脚は悪くないけど気持ちで参ってましたね。まだ（100勝は）通過点だと思っているので。もっと脚を戻していかんと」
　
　強敵を力でねじ伏せることができず手放しでは喜べない１着でも、苦しい中でようやく掴んだ価値ある勝利で、復活への足掛かりになるだろう。　

• 選手詳細データ

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  小川丈太 選手徳島・111期