課題と向き合い高みを目指す黒沢征 ~豊橋競輪場~

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黒沢征治
2日目の1レースで白星を挙げて取材に受け応える様子
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桑原選手(右)にアドバイスを受けている黒沢選手(左)
的確なアドバイスを真摯に受けて

 5月30日(土)から豊橋競輪場で行われている全プロ記念に参戦中の黒沢征治(埼玉・113期)は今後の活躍を期待したい逸材だ。
 同県の平原康多(埼玉・87期)の存在はもちろん大きく、意識し合う同期の森田優弥、植原琢也と切磋琢磨しているが、前回別府で桑原大志(山口・80期)の言葉が黒沢の胸に刺さった。
 
 「桑原さんはデビュー前に一度、大宮に来られていた時にお会いしてて。前回の別府でゆっくりお話しさせてもらう機会をいただいて。どこを目指しているかきかれたのでSSですって答えたら、だったら平原さんを振り切らないとだねって。今のままだったらどう頑張っても92ギアの平原さんを85ギアの自分では振り切れない。前回の2日目まで3.85ギアを使っていたんですけど最終日から3.92ギアに上げました。自分の課題はペダリングなんですけど、92ギアはコーナーの回し方や力を伝えるポイントが違うので難しいですけど、92ギアのペダリングをマスターしないと上では通用しないと思う。先行するにしてもペース配分や駆け方の技術を上げていかないといけない。やることはまだまだ一杯ありますね。今回、松浦(悠士)さんとも話す機会があっていい勉強になりました。自分にはまだまだ足りない部分が多いですけど、トップ選手の共通項を見極めてどんどん取り入れていきたい」
  
 今節はF2グレードながらトップ選手が集う大会で、黒沢にとっては実のあるシリーズだったに違いない。来月の高松宮記念杯は自身2度目のG1レースとなるが、2月の全日本選抜で初日に落車して帰郷した黒沢にとってはG1初戦のつもりに違いない。〝先行〟へのこだわりを強く持ち、輪界の頂を目指す黒沢の奮闘に注目したい。

細川和輝記者

2020年5月31日 11時30分

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