岡田征陽がV締め ~川崎ミッドナイト~

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岡田征陽
今期は格の違いを見せ付けた

 7月からS級1班に戻る岡田征陽がA級最終戦を締める。約2カ月ぶりの実戦となった6月大宮は、211着で今期4V目を達成。初日特選は前受けからの先行策で逃げ粘り、準決はまくりで後続を突き放して快勝。そして番手戦となった決勝は、まくってきた佐々木悠、日当泰をギリギリまで引き付けての抜け出し。“(不安は)久々のレース勘だけ”と話していたが、終わってみれば完勝だった。続く宇都宮も122着と引き続き実力者ぶりを示している。ここは伊藤慶太郎と伊藤亮の埼玉コンビと組んでも、別線で勝負することになって持ち味の自力自在戦でも勝てる。
 対する南関勢も、復活を遂げた加藤健一、関根健太郎の地元勢、4月に特班し、同月弥彦、6月松戸ミッドナイトを連勝で勝ち上がった大型先行の原田亮太、6月平塚を制してベテラン健在を示した坂木田雄介ら機動型が充実。やや準決が壁となっているが、齋木翔多のパワーも侮れない。これだけそろえば結束は難しいが、優勝者を出せる陣容だ。もちろん、勝ち上がりから目標に事欠かない佐藤清之にもチャンス。

 関東、南関2地区によるV争いの主軸となる岡田は、“長くやっていれば色々あるので”と、失格2回の事故点を取り返せずに01年後期以来の降級となったが、グランプに出場した実績がある断然格上の存在だ。落車続きの悪夢から抜け出した前期は体調良く臨めただけにほとんどの場所で予選はクリアしていたし、散発的ながら決勝に乗っていた。それだけに、今期は4回の優勝を飾るなどさすがに結果を出している。S級での連対は追い込みしかなかったが、“A級ではそういう(自力の)レースが出てくると思っていた。どんどん自力でやろうとは思っていないけど、S級でもA級でも(目標が)いなければ自分でやるスタンスは前から変わっていないので。まあ、自分でやった方が力も付くので、そういう競走が増えると思う”と、同地区の若手機動型と一緒になったレース以外は意欲的にラインの先頭で勝負。今回もラインの埼玉勢と連係か、勝ち上がりのメンバー次第で自分で自力自在戦も十分だろう。A級最終戦も納得のレースで締めくくって、いい流れで7月からのS級1班復帰を迎える。

権田浩一記者

2020年6月26日 13時40分

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