寺崎浩平がまたも最速記録を更新 ~178日でビッグレース初勝利~

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寺崎浩平
ビッグレースでも通用する実力を証明

 7月11日にいわき平競輪場で行われたサマーナイトフェスティバル(GII)2日目第6RS級特選に出場した寺崎浩平(福井・117期)が、中団先まくりの森田優弥(埼玉・113期)らを上がり10秒9の2コーナーまくりで飲み込んで1着を奪った。この1着により寺崎はビッグレース最速勝利を更新した。1月16日(和歌山競輪場)のデビューから178日(デビュー日含む)での達成。従来の記録は、坂井洋(栃木・115期)が3月28日にウィナーズカップ(福井競輪場・GII)3日目に達成した269日だった。

 「本当は森田(優弥)君が叩いた上を叩きたかったんですけど、中団に入って叩きにいくのが遅くなったので自分もまくりに構える感じになりました。本当は先行で勝てれば一番良かったんですけど、自分のトップスピードが上でも通用することが分かったので。昨日は勝ち上がりを意識していて緊張してしまっていたけど、今日はいつも通りの感じで走れました。自分はそこまで先行にこだわっているわけじゃないですけど、先行もできるってところを見せておけば、自分が得意なカマシやまくりも決まりやすくなると思っているので」

 初日こそ3着に沈んで勝ち上がりを逃してしまったが、強心臓の持ち主で2日目には早くも特別競輪の雰囲気にも慣れだした印象で時折みせる笑顔には余裕さえ感じられる。冷静さと大胆さを持ち合わせる勝負根性も魅力的で、この先、いくつの記録を塗り替え続けるのか注目しつづけたい。

権田浩一記者

2020年7月11日 18時15分

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