不撓不屈・ボスの自転車人生

不撓不屈・ボスの自転車人生

後閑 信一 後閑 信一 ごかん しんいち 元競輪選手  平成2年4月に65期生としてデビュー。落車による大ケガや数々の困難を不撓不屈の精神で克服。第46回競輪祭、第15回寛仁親王牌、第56回オールスターとG1で3V。面倒見いい親分肌と風貌から〝ボス″と称された。平成30年1月引退。通算成績は2158戦551勝、2着311回、3着255回。

第10回 榛名山で伝達のシステムを養う  2018年4月28日

 群馬県は赤城山・榛名山・妙義山・浅間山などの山々に囲まれた県でもあります。それに因んで群馬県の小学校の運動会は(赤)赤城団・(青)榛名団・(黄)妙義団・(白)浅間団、とハチマキの色を分けて4つのチームで競い合います!なので私は東京に移り住み、娘の運動会に行った際に東京の小学校では赤組・白組しかなかったことにカルチャーショックを受けた覚えがあります。
 話は戻りますが、群馬県の選手の街道練習は前号で紹介した150キロのコースと中之条から浅間山までは行かない100キロコースもあり、私は150キロコースよりも100キロコース2周を良く行った思い出があります。その他は先程紹介した4つの山で行います。イメージとしては、赤城山は裾野が広く緩やかに登り続け、赤城神社の辺りから一気に勾配がきつくなる感じです。近年、赤城山ヒルクライムは有名なロードレースイベントの一つになりました。そして榛名山は平地から一気に急勾配になるイメージです。私は競輪競走で必要な後ろ足から前に送り出す伝達のシステムを養う登り坂の殆どは榛名山にアリ!と今でも思っています。なので今でも各県から練習に来る選手は、ほとんど榛名山へ連れていきます。そして次に妙義山、群馬県にはいくつも練習グループがありますが、妙義山によく行くのは【安中グループ】です。当時は、神戸範夫選手S1や矢端誠二選手S1や大河原和彦選手S1を筆頭に強い選手が大勢いました。大河原和彦選手は今でも現役で走られている鉄人です。

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