第19回 顔は怖いが意外と優しい 2018年7月4日
高校2年生になると上級生からの厳しい洗礼もなくなり、毎日、伸び伸びと学校に通っていました。理不尽を耐える力も少しは必要だと思うけど、俺達は新1年生に対しては必要最低限やらねばならない事は厳しく伝え、その一方で先輩から受けた洗礼の中で不要と感じた事は全て排除しました。後輩の個性を生かす指導や付き合いは、時代の流れに沿った挨拶や礼儀、気遣い以外は、伸び伸びと楽しくやらせました。俺達は後輩を見守りながら、指導しなければいけないことはしっかりと指導するようにしました。あまり意見も聞かず、頭ごなしに締め付けるのではなく、後輩一人一人とコミュニケーションをとりながら話してみると、その子の性格や良い所や個性がたくさん見えてきます。
私は何も言わなくても怖い面をしています。しかも当時はリーゼントパーマに金髪、まるで氣志團(ヤンキー系ロックバンド)なので、後輩達は顔は怖いが意外と優しい私にかなりのギャップを受けていたのではないかと思います。なので私の前ではみんな良い子ばかりでした。本当かぁ~と思う方は、「後閑さんは優しかったですか?」と前橋育英高校自転車部の後輩に聞いてもらえばわかります!因みに当時の後輩は現在も現役で活躍している群馬県・須藤直道選手や小林潤二選手、埼玉県・大澤裕之選手です(笑)。俺達が2年生になってからは、後輩をお使い以外はこき使わなくなり、自分の事は自分でしていたので、1年生は結構伸び伸びと出来て楽しかったのではないかと思います。