第33回 中学2年生のドリルに取り組む 2018年10月10日
俺の高校2年生は、初めてのインターハイ・国体と全国区を感じられた貴重な年となりました。あと1年ある!という甘えた考えもあり、旅行気分で参加していたため5位、6位といった中途半端な成績に終わってしまったのだ!と胸に刻み、教訓となりました。やがてプロの競輪選手になってからもこの時の思いがあったからこそ、甘える事なく頑張れてきたのだと思います。
高校3年生になった俺はもう後がない!今年はいよいよ競輪学校の受験のある年なので、人生をかけて頑張らなければと気持ちが引き締まったのを思い出します。この頃から俺の生活スケジュールは更に変わりました。競輪学校受験の為に個人で家庭教師を頼んで週に3日、勉強をする事になりました。何故かというと当時、競輪学校の試験問題は中学2年~3年生で習うレベルだったからです。その時期は勉強をした覚えがなく、リーゼントの作り方や学ランの丈や刺繍がどうのこうの…。運動会の様に暴れまくっていた日々を過ごしたので、非常にピンチだったのです!「タイムも出さなければいけない」、「勉強も出来なければいけない」。当時の俺にとっては難しいことでした。しかしタイムは何とかなる自信があったので、とにかく勉強でした。高校の授業はあまりテストなどはなく、授業中に先生が黒板に書いた事を写せばだいたい赤点は免れ、単位は取れたので、クラスメートに俺のノートを渡して写してもらい、高校3年生の俺が中学2年生のドリルを黙々とやっていた事を思い出します(笑)。