第50回 思い残す事なく競輪学校へ 2019年2月2日
競輪学校入学まであと少し、次第に緊張が出てきました。インターハイや国体に行く時の様な緊張感です。当時の65期生は97人。大会で顔を知っている人は三重県・海田和裕選手や京都府・山本真矢選手、福岡県・高田誠選手くらいで、全国から知らないストレート組や大卒、社会人の人達が来ます。誰にも負けたくなく、入学までの練習は前の日まで追い込みました。そんな緊張感がありながらも、俺が一番強い!と心に秘め、毎日取り組んでいました。
いよいよ!日本競輪学校入学です。競輪学校生徒になると10ヶ月は住民票を異動しなければなりません。生まれ育った群馬県前橋市民から、確か静岡県田方郡修善寺町大野だっけ?こんな感じの住所に住民票を移すので何だか寂しい感じもしたし、付き合っているマネージャーともお別れだと思うと彼女の事が心配になりました。そこで俺はアイツらを呼び出しました!同じ前橋育英高校自転車部の直の後輩!1つ下の須藤直道と2つ下の小林潤二。最高の後輩です。彼らを呼び「競輪学校に行っている間、俺の大事な彼女を安全に毎日自宅まで送り届け、虫が付かない様に警護を命ずる!」と訓示を述べると、2人は足を揃えて背筋を張り、「イエッサー!」といい返事!!あとは思い残す事なく競輪学校へ行くだけです。
話は飛びますが、競輪学校から毎日電話をかけると彼女から「今日は須藤さんが…、今日はジュンジが送ってくれた」と返事がありました。競輪学校にいた10ヶ月、毎日やってくれた最高の後輩です。