第54回 怖かった先輩期・64回生 2019年3月2日
今回は怖かった先輩期!64回生の事を書かせてもらいます。当時は今の時代と違い上下関係は非常に厳しく、先輩の言う事は絶対という時代で、反論や言い訳は許されませんでした。俺はストレート組で最年少でしたから挨拶はキッチリとやりましたが、65回生でも年が上の人は64回生の年下に対してあまり挨拶をしなかったり、食事もまだ64回生が食事をしている最中に食堂に入り、ブーイングを浴びている人もいました。そういう人はチェックが入り、後で呼び出されシメと言う厳しい指導を受けます。先頭でシメていたのは鈴木健選手でした。見た目は俺より怖い顔をしています。間違いないです。年は俺の一つ上だけなのに65回生の年上を目の前で正座させているではありませんか!その時は競輪界は年より期が上の方が上という認識を持ちました。
テレビは地下室に14インチが一台しかなく、見られる時間も限られています。64回生が見ているとその後ろからでは全く見えず、64回生がいた半年近くは、テレビは見れませんでした。夜は消灯になると64回生の風紀委員2、3人が各部屋を懐中電灯を持って毎日巡回が来ます。65回生は眠たくなくても個室のカーテンを閉め、スリッパを揃えて息を潜めて風紀委員が通り過ぎるのを待ちます。でも、スリッパがちゃんと揃っていないと風紀委員が「57番!スリッパ!」と脅す様な口調で言ってきます。注意された生徒は閉まっているカーテンから無言ですっと手だけ出し、スリッパを揃えるのです。夜まで気が抜けませんでした。