疾風怒濤の競輪回顧録

疾風怒濤の競輪回顧録

山田 裕仁 山田 裕仁 やまだ ゆうじ 競輪評論家  昭和63年5月に61期生としてデビュー。平成9年KEIRINグランプリを皮切りに、GP、GⅠを優勝すること9回と、同期の神山雄一郎、吉岡稔真とともに一時代を築いた。14年3月のダービーで現役引退を表明。同年5月の引退後はスポーツニッポン紙で競輪評論家として活動している。

第1回 2016年  2015年12月24日

 読者の皆様、
 明けましておめでとうございます。
 今年も、競輪界共々よろしくお願いいたします~~(歌舞伎調で)笑。
 ながきに渡り競輪選手を続けてくる中、いろいろな経験をさせてもらうことが出来ました。引退した今、隠すことは何もないので、今回よりいろいろお話ししていこうと思います。よろしくお付き合いください。

 さて皆さんは、年越しはどのように過ごされましたか?寝正月?二日酔いで気分を悪くされてる方もみえるのではないでしょうか?
 選手の年越しは、競走参加してる人もいますし、初詣に出かけてる人、普段とまったく変わらない生活をしてる人もいます。私は、現役引退したら、のんびり新年を迎えることが出来るようになりました。現役時代の年越しは、毎年恒例の初詣。昔はジンクスや縁起なんて担ぐことなんて無かったのに、いつからこのような性格になったのか、競走に参加してる年以外は必ず初詣。12時を過ぎたら、奥様と二人で、神棚のお札を持って近所の神社へ。もちろん、家族の健康と、一年間無事に競走参加出来るようにお願いするわけで、けっして「優勝させてください」なんて欲張りなお願いはしてませんよ。(笑)
 大垣の選手も何人かは年越しすぐの初詣に出かけてる人がいますが、ある年のこと、皆さんもご存知のように当然神社はたくさんの人が並んで待っていますが、何分ぐらい並んで待ってただろうかようやく半分ぐらいにきた所で、私の横の列外をスルスル歩いていく人が。よ~くみると自分の後輩ではないか(汗)、新年早々、神社で何してんねん(怒)みんな並んでるのに横から一番前まで…
 どこかの国の常識知らずじゃあるまいし、神頼みする意味ないやん、ご利益無し(笑)もちろんその選手は、翌年からキッチリ列に並んだのは言うまでもありませんがね。
 そして夜が明けたら、大垣の選手は、バンクの神様に手を合わせて、新年初乗りをします。競走の日程に合わせて、選手個々で周回数は違いますが、50周から100周して初乗りは終わります。その後、ようやくアルコール漬けですね。(笑)
 そして翌日以降、初参加までに、師匠の家に新年の御挨拶。親戚やお世話になった人にも挨拶回りしなきゃいけないし、シーズンオフの無い競輪選手は、練習という仕事があるのでなかなかゆっくり正月を過ごすことが出来なかったなぁ。。。
 今年も一年頑張っていきましょう!

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