疾風怒濤の競輪回顧録

疾風怒濤の競輪回顧録

山田 裕仁 山田 裕仁 やまだ ゆうじ 競輪評論家  昭和63年5月に61期生としてデビュー。平成9年KEIRINグランプリを皮切りに、GP、GⅠを優勝すること9回と、同期の神山雄一郎、吉岡稔真とともに一時代を築いた。14年3月のダービーで現役引退を表明。同年5月の引退後はスポーツニッポン紙で競輪評論家として活動している。

第24回 無力の部外者  2016年6月1日

 何か誤解されてる方いませんか?
 無事日本選手権を走り終えて引退する予定でした。それがどうしてこのタイミングであのS○イレ○○騒動が起こるかなぁ。
騒動を起こした選手を辞めさせる?上位の選手がいなくなっても売り上げは下がらない?スーパースターはまたすぐに出来るからいい?冗談じゃない(怒)S級にもなったことがない人が何言ってるんですか。超の付く一流になるには、何度も何度もライバルと戦い勝ち負けを繰り返して、強くなっていった選手が超一流として生き残っているのに。派手な強さを見せて特進してきた若手、記念の優勝候補のクラスと対戦してどうですか?簡単には勝たせてもらえません。横綱、大関のいない大相撲で満席になると思います?そんなことも辞めた選手には意見する事も出来ないし、聞く耳も持ってもらえません。最後の手段として、支部長として残り意見して辞めよう。何もやることがないからなりたかったわけでもなく、ましてや支部長手当てが欲しくて立候補したわけでもありませんから。
 競輪界の不思議な所は、問題を起こした選手に罰を与えれば良いというルールにすることです。スタートの牽制があり再発走になると次のレースの発売時間が短くなり売り上げが減るし、見た目も良くない。選手は勝つ為の手段として牽制してるのに、牽制した選手に事故点を付ける。事故点過多になり消極的なレースをする。面白くないレースになる。悪循環ではないのですかね?
 どうしてスタートを取らなくてはいけないルールに出来ないのかなぁ?自分の目で確認してみたいとも思った。
 高い会費だけ納めさせられ、私が困ったことがあっても選手会が助けてくれることは何もなく、選手会が何の役にも立ってないと思いこんでいた私には、こんな騒動が起こっても何も不思議なことではなかった。結局記念の売り上げが減少したからって慌てて(自粛させた選手を)連れ戻して、罰金を徴収して何も無かったかのように済ませてるけど、どうしてこのような問題が起きたのか何も解決されてないと思います。この問題もきっちり解決してから辞めたいと思い立候補することにしました。
 岐阜支部の皆様には、私が立候補したことによって迷惑かけたと思いますし、不快な思いをした人もいると思います。すみませんでした。また、私にとっては一番楽な道へ進めてくれたんだから感謝してますよ。ありがとうございました。
 落選して引退決定!

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