福永大智選手大阪Ｓ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　前期は優勝７回とトップクラスの成績でＡ級戦を卒業した。Ｓ級初戦の７月和歌山でいきなり決勝に進出。続く福井記念でも逃げて２連対したが、シンガリ負けも２度あった。
　「未熟さが出てしまいました。経験不足がレースに出ているし、Ｓ級ではちょっとしたミスが着につながる。作戦の詰めが甘いので、もう少し考えてレースしないと。脚だけなら意外にいけるのかなと思う」
　初日に対戦した柴崎淳は「意外と合わされました。ダッシュタイプなんですね」。２日目にマークした稲川翔も「練習じゃ、あんなもんじゃない。もっと強いんで」。それぞれが敵として味方として福永を評価した。持っている能力をどうやってレースで引き出すか。そこが今後の課題だ。
　「練習での脚をまだまだレースで出せてない。ダッシュタイプだけど、それを先行するにしてもどう生かすか。そこがまだまだかな。Ｓ級ではまくりで勝ちを狙うのも難しくなるので積極的に行こうと思う。今は相手が自由に走らせてくれるので、色々試してやっていきたい」
　もうひとつ、Ａ級時代にしみ付いた「自分だけのレース」から脱却する必要もある。
　「Ａ級では自分が残らないと後ろも残らない。それで思い切って行けないというレースもあった。仕掛ければあとは後ろがどうにかしてくれる。きっちり援護してくれると思ってＳ級では走りたい」
　ルーキーチャンピオンに５名がＳ級として出場するなどハイレベルな113期。すでに記念を優勝するなどＧレースで活躍する同期も多いが、福永も３年目で同じ土俵に立った。
　「もちろん同期に負けたくないけど、今はそれが実力。でも他人より自分だし、遅れたことがモチベーションにもなった。ここからどんどん挽回できたら。そして早く上のレースで走れる選手になりたい」
　近畿勢としては待望の若手機動型で、その将来性も十分だ。ラインを信じて、自分を信じて走ることで、福永はこれからもっと強くなる。

2020年7月27日更新

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