齋藤雄行選手神奈川Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　一昨年７月の本格デビューから２年。適性出身ながらも、とんとん拍子にＳ級にまでステージを上げた。バックを取る積極性は変わらずも、なかなか結果が出ずにＳ級４場所目となった取手の最終日に単騎でまくってＳ級初勝利を挙げた。続くホームの川崎では、初日予選を１着でクリア。初めての勝ち上がりも、ゴール後は落車に見舞われた。
　「（川崎は３日間）走ったんですけど、初日の落車で違和感がすごくあった。（２日目からは）ちょっと力が入らなかった」
　落車の影響がありながらも、シリーズを走りぬいて３日間、バックを奪取。最終日は先行策で佐々木龍とワンツー。悪くなかった動きゆえに岐阜記念でも期待されたが、初めての９車立ては甘くなかった。一次予選でシンガリに沈むと２日目も続けて９着に終わった。
　「（師匠の東龍之介からは記念が）初めてなんで出し切ってこいって言われたんですけど。初日が出切ってから踏みすぎちゃって…。そのあとも組み立てにメリハリがなかった。ダラダラと脚を使ってしまって持ち味が出なかった。記念で（勝ち上がって）点数を上げないといけないのに」
　初日の山賀雅仁、２日目に連係した鈴木裕も感じていたように、齋藤雄行にはまだまだ９車立てのＳ級のペースに戸惑いもあった。内容はともあれ、それでも最終日は勝ち星をつかんだ。単騎で４番手まくりの三ツ石康洋に乗っての差し切り。グレード戦の初勝利は、ほろ苦いものになった。
　「（最終日は）連日、あんまり良くなかったので、違う形でやってみようと思った。何度か行けるタイミングがあったんですけど、そこを逃してしまった。今日（最終日）は６車立てだったんで…」
　今シリーズは川崎バンクでも練習をともにする青野将大が、師匠の小原太樹と優出しただけに、齋藤もこのままでは終われない。同地区のＳ班、深谷知広とコミュニケーションを取る機会にも恵まれた。
　「青野さんだったり、深谷さんとも話をさせてもらいました。今回はすごいダメで落ち込んでっていうより、今回に向けて準備ができていなかった。もう１回気合を入れ直す意味でいい開催でした」
　次のグレード戦は、10月11日からの川崎でのＧ３。走りなれたホームなら、岐阜記念とは違った齋藤が見られることだろう。

2024年9月28日更新

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